今年も気付けば秋…今回の夏はずっと暑かったですね…いやぁ〜キツかった。そんなこともあり、外に出るのが億劫になっていたのですが、2023年夏も何やかんやで色んな写真を撮影していました(笑)
どのレンズで撮影したか分かりやすいようにレンズごとに作例を紹介していこうと思います。それでは2023年夏に撮影したお気に入りの写真たちです。
FE24-70 F1.8 GM(SEL2470GM)
まず最初に紹介するのは、単焦点並みに綺麗にボケる大三元レンズの「FE 24-70 F2.8 GM」ズームレンズ。去年フルモデルチェンジとして後継レンズである「FE 24-70 F2.8 GM Ⅱ」が発売されましたが、このレンズも全然まだ使えます。
AF速度やピントなどのAF性能だってストレス無く使えています。とても10年前のレンズとは思えないスペックなので、今でも重宝しています。
一昔前のズームレンズなんて全然ボケないしピントは甘いし、撮影した後の写真を見ると何とも言えない気持ちになってしまい、撮影が少し億劫になったこともあったのですが、本当に最近のズームレンズの性能には驚かされます。
意図せずに、絵画「真珠の耳飾りの少女」とまったく同じ構図で笑ってしまったのだけれど、雰囲気が好きな写真。ズームレンズでこれだけボケるので、とりあえずこれを持ってれば何とかなる(笑)
お陰様で旅行に行く時なんかには、初期装備でとりあえずカメラに取り付けています。それ程に安心感のあるレンズです。
一体これは何でしょう?答えは「ロープウェイの窓」でした〜。いや、分からないですよね(笑)つい出来心で…すみません。
ロープウェイに乗る機会があったのですが、その時に見つけた窓の傷。冬はスキー場になるらしくウィンタースポーツの利用者で賑わうのだとか。
スキーのスティックだとかスノボーとかによって傷付いたのだろうけど、何年にも渡ってできた傷なんだろうなぁ…なんて。時間の経過を感じられる個人的にはエモい写真だと思って選出しました。
福島旅行にて五色沼のうちの一つ、毘沙門沼の手漕ぎボート体験での1枚。二人とも手漕ぎボートは初体験だったのでドキドキでしたが、思った以上に心地良くて楽しかったです。
こちらも福島旅行の写真で、磐梯吾妻スカイラインから撮影した雲の写真。この日は良い感じに夕焼けしたので、雲もほんのり染められています。
そして何よりも大きい!夏らしいボリュームのある雲が圧巻の迫力でした。
こちらも磐梯吾妻スカイラインからの1枚。先ほどの写真よりも時間が経過しており、夕焼けも夕暮れになりかけている時刻。
うっすらと燃える遠い空に、デカい雲が昇っていて、標高が高い場所にいるせいか、同じ目線にあるようにも思えてたんですよね。
そんな磐梯吾妻スカイラインからの絶景と誰もいないロケーション。そんな非日常に心を動かされて、わざわざ車を停車させて撮影した一枚。、ここからの景色は最高だったなぁ。
帽子から抜ける光が綺麗で撮影してみました。肌の色を良い感じに残せたと思います。というのも、こういう光を捉える時って肌の色を残すのが結構難しかったりするんですよね。
帽子のせいで顔が暗くなってしまいがちなので、ついつい露出を上げてしまうのですが、そうすると光が白飛びしてしまって肌の色を残せなかったりするんですよ。
ですので、そういう観点でのお気に入り写真。意図せずですが、帽子の縁の部分の縫い目が玉ボケになっているのもお気に入りポイントです。
思い出の浄土平へ再訪しました。今回で訪れるのは2回目ですが、吾妻小富士から眺めるこの風景には相変わらず感動させられます。
この後、この道を車で通っている時に3匹のクマと遭遇したのは良い思い出です(笑)
吾妻小富士登山の途中の写真。曇っていて雨がポツポツと相当やばい状況の中での撮影でしたが、個人的にはこの写真が結構お気に入りだったりします。
この写真は絞り値F8で撮影しているんですけど、カメラの描写力!と感じた写真なんですよね。登山コースが立体的に感じるというか、スマホとかだともう少しノッペリしてしまうというか。
なんてことない1枚の写真に感じるかもしれませんが、カメラの良さを感じた僕のお気に入りの1枚です。
ヤッホ〜と叫んでる風の奥さん。実際は叫んでいません(笑)背景にある浄土平との遠近感がなんか面白い。ボカすと距離感が分からなくなるのでF7.1で絞って撮影。
日常ではなかなかこういった写真は撮れないし、吾妻小富士ならではの構図だと思うのでそういう意味でも結構好きな写真です。
吾妻小富士の火口部分をまるっと撮影した写真。曇って(もはや小雨)いたせいかブラックミストを付けて撮影したみたいな写真になりました。
生きた火山地域ということだけあって山肌からは噴煙も上がっていて、青空ではないけれど、どこか自然の威厳のようなものを感じる気がする(うん、気がするだけ)。
根府川駅で撮影した写真。木造の駅舎がエモくてロケーションがフィルムライクに良く合うんですよねぇ。窓から入る優しい光がなんとも素敵な駅でした。
やっぱり大三元レンズは良い。絞り値F2.8って背景を良い感じに活かしたまま、それでもしっかりボカしてくれるんですよね。これを24mm〜70mm間の好きな焦点距離で撮影できるんだもんなぁ。良き!
白い壁には白いワンピースが良く映える!気がする!そして窓から差し込む優しい光がどこか淡くて、古い駅舎なだけに情緒を感じます。
自動車で海へin!この写真は個人的に結構好きなんですよね。目の錯覚のような、こういう写真の楽しみ方をもっとしたいのですが、そんな被写体となかなか出会えず…。
こういった写真が撮れると妙にテンションが上がってしまいまして…この後すぐ奥さんに、はしゃぎながらこの写真をカメラ越しに見せたらなんか変な空気になってしまったような。妻よ…許せ。
「ワタシとカメラとネブカワエキ」。木造駅舎から滲み出るような田舎感。白いワンピースとカメラが良くお似合いで。フィルムらしく粒子増し増しでレタッチしてみました。
窓から差し込む光が良い仕事をしてくれまして情緒溢れる大好きな写真です。
福島旅行中にお世話になったホテルでのオフショット。ただでさえ室内は暗いのに、更に夜に撮影したのでISO感度は2000、シャッタースピードは1/40で撮影。
ISO感度を2000まで上げてしまうと、どうしてもノイズが発生してしまうのですが、フィルムライクな僕はそのノイズをフィルムの粒子として活用しました。
そうすると、案外悪くないんですよね。ISOを上げるのはノイズが出てしまうので億劫でしたが、少しだけ考えを変えさせてくれた1枚です。
FE 35mm F1.4 GM(SEL35F14GM
ポートレートも良し!スナップも良し!35mmという絶妙な焦点距離の「FE 35mm F1.4 GM」。僕自身35mmの焦点距離が一番好きなんですよね。
絞りもF1.4まで開放できるので、シャッタースピードも稼ぐことができるので、暗い場所でも難なく明るく撮影できます。何よりめっちゃボケます。背景が最高にとろっとろです。
広角寄りの標準レンズなので、色んなシーンで活躍しますし、小さくて軽いので撮影が苦にならない女性にも嬉しいレンズですね。
1年に1回、毎年奥さんと6月に訪れる原岡海岸。今年は例年よりも少し遅い初夏の訪問となりました。今年は企画は写真アプリ「FIMO」をメインで撮影!でしたが、良い光だったのでついついカメラでも撮影してしまいました。
35mmの標準単焦点レンズですが、被写体に近づいての撮影なら、この焦点距離のレンズが1番撮影しやすいんですよね。「恋人レンズ」なんて言われているだけあり、真横にいても良い感じの距離で撮影できます。
とろとろしたボケ味も最高ですし、光も柔らかく捉えてくれるので、撮影していて純粋に楽しめるレンズです。
こちらも原岡海岸の写真。ピントが合った写真だけが正解じゃない!ということで、敢えて全体をボカして玉ボケで遊んでみました。
玉を大きくする為に、絞り開放で撮影したかったのですが、白飛びで写真がよく分からなくなってしまったのでF3.2が限界でした(汗)
はっきり写さなくてもいいです。本当はこういった抽象的な写真で表現できるようになりたいのですが、なかなか難しいんですよね…頑張ります。
出番を待つ木漏れ日ボート。この写真も言葉や文字にして表すのが難しいのですが、この侘びたような空気感が何とも好きなんですよね〜。
こういう空気感もスマホの写真で表現するのって難しいのではないでしょうか。まぁ僕の腕が足りないのもあるでしょうが…。
FE135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)
望遠単焦点レンズの「FE 135mm GM」は神レンズとも名高い名玉レンズ。レンズのあまりの性能の高さから、カメラが上手くなったと勘違いさえしてしまう、なんて界隈で言われるレンズです。
そんな高スペックなレンズが撮影する写真の描写力は、撮影する度に感動を与えてくれる程です。僕も購入して3年くらい経ちますが、未だに「おぉ〜」とか言いながら撮影しています(笑)
奥さんと地元の海に撮影しに行った時の写真。特にポーズとかは気にせず自然体で撮った1枚ですが、空気感とかが好きで選出しました。
絞り値F1.8で背景を大きくボカして撮影。青空も雲も若干残っていて、こんな感じで白飛びせずに粘ってくれるのもこのレンズの頼もしいところ。
どこにピントを合わせたか分かるくらいに凄まじい描写力。気付くと捉えた被写体に自ずと視線がス〜っと移るんですよね。
暑いので少し休憩。目の前には海があるのですが、海風に癒されている感じで撮影しました。少し気だるい雰囲気が気に入っています。
また絞り値F1.8の望遠レンズということで背景はボケまくりです。左側に人が2人いるのですが、ほとんど気にならないですよね。とろっとろなこの美しいボケ味がこのレンズの最大の魅力です。
何だかよく分からない写真ですよね。これは高速道路のガードレールとフェンス越しに夕方の月を撮影した写真です。
満月にかかる雲が良い感じ…よし撮影しよう!と思いきや、目の前にフェンスが…。ええい!望遠である135mmで絞り値はF1.8、これで前ボケでフェンスをボカしてしまえば、月が綺麗に写るのではないか?と思い撮影しました。
結果的に、うっすらとフェンスが残ってしまいましたが、これはこれで面白いというか、興味深い写りになりました。
毎年奥さんと通っている房総半島にある原岡海岸。今年で6回目の訪問となるのですが、やっと富士山を拝むことができました。毎回行くたびに曇りだったり雨だったりで、なかなか富士山を見ることができなかったんですよね。
夏らしい高く昇る雲と、富士山のシルエットの向こうに沈む夕日が何とも神秘的で感動しました。こんな感じのいかにも風景写真!みたいな写真を撮るのは久々ですが、やっぱり絶景を写真に収めるのは楽しいですね。
この写真は丁寧に撮影しました。絞り値は背景をボカし過ぎないようにF3.2で撮影し、その分シャッタースピードを遅めの1/80に設定しました。
ついつい写真を明るくしようと絞りを開放にしてしまいがちですが、ここはグッと堪えて背景を活かす選択をして正解でした。
海に寂しく浮かぶタマとぼんやり写る街灯の玉ボケや夕焼けが凄く良い雰囲気に撮影できたので、お気に入りの写真です。
上半分が夕焼け色の海で、下半分が夜を迎える海。そんな風に見えたので撮影して見ました。今思うともう少しシャッタースピードを上げて波の輪郭を捉えてもよかったのかな。
でも寂しい雰囲気がヒシヒシと伝わってくる感じで個人的には結構好き。
小田原で偶然見つけたナイスな撮影スポット。歩道橋の上で撮影したのですが、背景はボカし過ぎですね…。空もギリギリ雲を残したつもりですが、個人的にはギリアウトです(汗)
ですが写真全体の雰囲気だったり、中央を裂くように鉄線がビッとあったり、何となく好きな写真。この中央の鉄線を片面だけモノクロにしたりすると面白かったりするのかな。う〜ん、難しい。
Super Takumar (スーパータクマー) 55mm F1.8
1960年代にASAHI PENTAX(アサヒペンタックス)から販売された「Super Takumar(スーパータクマー)55mm F1.8」。
販売から半世紀以上が経過しているのでオールドレンズにあたるのですが、まぁ古き良きと言いますか、このレンズが持つ癖のある描写が良いと大変人気なレンズでもあります。
哀愁漂う福島の夕日を撮影してみました。2本の木をバランス良く写そうと思ったのですが意外と難しく…。ただこのオールドレンズの良さは出せたかなと思います。
というのも、こういう写真って現代のレンズだとシャープに写りすぎて、逆に絵にならないんですよね。でもオールドレンズなら、良くも悪くも描写が甘いので、抽象的な良さが写るんですよね。
雰囲気で伝えたいなら、オールドレンズを選択するのも大いにアリだと思っています。
もはや一瞬何なのか分からない写真。これは元々鉄棒として使われていたモノです。何だか寂しいですよね…。劣化とかもあるのでしょうが、必要とされされなくなったのでしょうね。少子化をまじまじと見せつけられているような気すらします。
こちらも先ほどの公園と同じ場所の写真になります。公園の亡骸と言うべきか、哀愁漂いまくっております。古い被写体にオールドレンズは良く合いますね。
見知らぬ地方のなんてことない公園でしたが、死んでしまった公園がそのまま残されていることに悲しさと、時代の無情を強く感じました。
あっ、この記事最後の写真なのにナイーブに終わってしまってすみません(汗)
まとめ
今回は「FE 2470 F2.8 GM」「FE 35mm F1.4 GM」「FE 135mm F1.8 GM」「Super Takumar 55mm F1.8」の4本のレンズで夏の間に撮影したお気に入りの写真を紹介しました。
今回スーパータクマーを使う機会が少なかったのであまり紹介できなかったのですが、秋はオールドレンズもボチボチ使っていこうかな。
だいぶボリューミーな内容なってしまいました(汗)最後まで見てくださりありがとうございます。
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