防湿庫って必要なの?別に無くても良いの…?
カメラを始めて10年、何年もずっと渋っていたけれど、とうとうワイも防湿庫を購入する日がやってきた(実は少し前に買っていたのだけれど)。
なぜ今更になって防湿庫を購入したのか。どうして「東洋リビング オートドライ」を選んだのかをレビューしていこうと思う。
- カメラ・レンズを大切に保護したい
- インテリアに馴染むオシャレな防湿庫が欲しい
「東洋リビング オートドライ」を購入した理由
1974年に設立された東洋リビングは電子ドライユニットを世界で初めて開発した企業。今では同じ機構の防湿庫を色んなメーカーが出しているので選択肢は増えた訳だけど、なぜ「東洋リビング オートドライ」にしたのか解説していこうと思う。
半永久的に省エネで使える「乾燥剤方式」を採用している
防湿庫の除湿方法は「乾燥剤方式」と「ペルチェ方式」の2パターンが主流なのだけれど、今回購入した防湿庫は「乾燥剤方式」を採用している。乾燥剤方式の大きなメリットは「半永久的に使い続けられる」と「省エネ」の2つが挙げられる。
庫内にある特殊乾燥剤が湿気を吸収してくれるのだけれど、普通の乾燥剤と違って交換する必要が無く、防湿庫が壊れない限り半永久的に使い続けることができる。
また省エネで使い続けられるのも嬉しいメリット。ペルチェ方式の防湿庫よりもお財布に優しく、メーカー曰く1日1円以下なので、10年使っても3,650円でカメラ機材を大切に保管することができる。
インテリアに馴染むオシャレなホワイトカラーに惹かれたから
我が家の部屋の壁は白で北欧カラーの家具で揃えているので、インテリアに馴染ませる為に初めからホワイトの防湿庫で考えていた。
とは言っても殆どの防湿庫のカラーはブラックで、ホワイトはかなり限られてしまう。そんなことから乾燥剤方式でホワイトカラーの防湿庫である「東洋リビング オートドライ」の購入はこの時点でほぼ決まった。
自分の部屋に置くとかなら問題ないのだろうけど、我が家では奥さんと兼用で使う前提で購入した。となると共同スペースに置くことになるので、やはりこの色問題は無視できなかった。
でもホワイトにして大正解だと今でも思っている。大きな鉄の箱が室内にあるのは想像以上に存在感がある。これでブラックとかにしていたら、一気に部屋の雰囲気が変わるので、インテリアを意識してあらかじめ考えておいた方が良いと思う。
奥さんと2人で使える程の容量があったから
先述の通りで奥さんと兼用で使う前提で考えていたので、それなりの容量は確保したかったのだけれど、さすが防湿庫メーカー最大手だけありサイズのラインナップも豊富だった。
どれくらいサイズなら自分達のカメラ機材を収納できるか考えたら79Lの防湿庫なら収納できるし、まだ少し余裕があるくらいのサイズ感だったのでこの大きさに決定!
ピッタリサイズで買ってしまうとカメラやレンズを買い足した時に収納できなくなってしまうので、少し大きめの防湿庫を購入すると長く使える。そんな感じで機能・カラー・大きさの基準で考えて「東洋リビング オートドライ」を購入した。
「東洋リビング オートドライ」を使ってみた感想
カメラ機材を保管しておくだけのモノなので、使った感想もなにも無いのだけれど、とりあえず数ヶ月間使ってみたので、実際に使ってみてどうだったか。
庫内の湿度は思った以上に安定している
乾燥剤方式を採用しているので、多少は湿度調整にバラつきがあるのは分かっていたのだけれど、思った以上に庫内の湿度は安定しているように感じる。
普段は湿度40%くらいで調整しているのだけれど、下がっても35%くらいで、そしてまたすぐに40%に戻る。もう少し誤差が生じると覚悟していたけれど5%以内で収まるくらいに済んでいるので安心して使っている。
静音設計で全く音がしないのでストレスを感じない
Amazonにもほぼ無音と記されているけれど、庫内の湿気を排出する訳だから多少は音はするんじゃないの?みたいに勘繰っていたのだけれど本当にほぼ無音だった。
というか無音と言い切って良いほど静かなので、逆にしっかり機能しているのか心配になるくらいに静かなので、購入したての頃は変に疑ってしまった時期もあった(汗)
そんな感じなのでモーター音や機械音へのストレスは皆無なので、その点は安心してほしい。部屋の中で沈黙でいると、耳の中のキーン?という音が聞こえるくらいに本当に静か(笑)
カメラ歴10年目にしてようやく防湿庫を購入した理由
気付けばカメラを10年続けているのだけれど、ここまで防湿庫を購入してこなかったのは、無くても困らなかったからという理由が大きい。そんなワイがなぜ防湿庫を購入したのか説明していこうと思う。
保険の意味合いで買った防湿庫
ではなぜ無くても困らない防湿庫を購入したのか。結婚してお金への考え方も色々変わった所為かは分からないけど「保険」的な意味合いで防湿庫を購入した。
今まではカメラもレンズも壊れたら直せばいいや。またお金を貯めて買い直そう。みたいな発想ができたのだけど、情けない話で結婚してからワイの使えるお金もグ〜ンと減ってしまった訳で、こういった考え方ができなくなってしまったんですよねぇ…。
そんな不安を抱えつつ、いざ湿気が原因で壊れてしまったら、すぐに買い換えられる訳でもないし、今までのように撮影できなくなってしまう。そうなるとライフスタイルもガラリと変わってしまう…。
もしそんな事になったら立ち直れずにカメラ界隈からドロップアウトする勢いで凹むのはわかっているので、そんな不安を少しでも取り除く為に防湿庫を購入した。
防湿庫はお守りみたいなモノ
でも防湿庫の中で保管しておけば絶対に壊れないのかと言われるとそういうことではない。カメラだって電子機械なので壊れる時は壊れるし、フィルムカメラの時代ではないけれど、現代でも製品自体に大なり小なり当たり外れはある。
直球で言うと防湿庫に入れても壊れる時は壊れる!ということだ悲しいけれど。だけど故障を少しでも遅らせたり、長持ちさせる為の防湿庫だと思っている。そんな意味合いで防湿庫はお守りのようなモノだと思っている。
結局のところ防湿庫は必要なのか不必要なのか
ワイも今まで10年間、防湿庫の購入をずっと渋ってきたのだけど、必要派と不必要派の色んな意見を聞いてきて、それで決めかねてしまいここまできてしまった。
防湿庫は絶対に必要!よくあんな高額なカメラやレンズを粗末に置いておけるな!みたいな意見と、風通しの良い場所に置いておけば問題ないから防湿庫は不必要!という意見。
どちらの意見も正しいので、どっちが正しいということを言うつもりは無いけれど、現実的な話で湿度が60%以上になるとカビは成長する。それは紛れもない事実だ。
またカメラの保管に最適なのは湿度40~50%とされている。これを大きく上回ったり下回ったりしなければ防湿庫は必要ないし、逆に保管するには少し環境が悪いかも…と思う人は防湿庫の購入を検討した方が良いかもしれない。
ここまで踏まえて言うと防湿庫は必要、不必要というのは言い切れないし、言っている人がいたら疑ってもいいと思う。何故なら部屋の環境はそれぞれ違うから。
風通しの良い場所に置けるのであればそこで保管すれば良いし(ホコリなどが気になってワイは断念したけれど)壊れるのが嫌なのであれば保険的な意味合いで購入しても良いと思う。
湿気によって動かなくなってしまったカメラのダイヤルボタンとカビの生えたレンズ
これは僕の実体験なのだけれど、カメラを始めたての頃の話で、初めて自分で購入したNikon D7000という一眼レフカメラがあった。
当時はカメラのことなんで全く分かっていなかったので、保管方法も勿論知らずに適当な場所にカメラを置いていた(今思うと恐ろしい)。
しばらくカメラを放置していたら、湿気が原因でダイヤルが固着して動かなくなってしまっていたのと、カメラのボディのカビも生えていた。この時の衝撃は今でも覚えている…。
修理に出したら無事に直って戻ってきたのだけれど、金額は2万円くらいした気がする。もはやこのお金で防湿庫を買えるんだよなぁ…。
あとは父親にフィルムカメラを譲ってもらったのだけれど、レンズにカビが生えていて使い物にならなかったので修理に出したら、完全に元通りに戻るかわからないうえ、清掃代として数万円かかると言われたので断念した。
カメラの修理って高額なんすよねぇ…。過去に湿気絡みの故障をこれだけ経験しておいて今更になって防湿庫を購入したワイのメンタルも疑うけれど、こういう恐れもあるということでワイの経験談を頭の片隅に置いといてくれたら嬉しい。
ドライボックスでもコスパ良く湿気予防できる
湿気対策としては防湿庫の他にドライボックスを活用する方法もある。値段は安く1,000~3000円で買える。これなら防湿庫の1/10のコストに抑えることができるので、コスパ最優先で考えたい人はドライボックスがオススメ。
ただしできるだけ湿度計が付いたドライボックスの方が良い。ドライボックスの大きさによって、中に入れる防湿剤の量も変わるので、乾燥させ過ぎてもダメだし、湿度が高くなってしまっていても意味がない。
せっかく購入して場所をとって保管するのだから、正しい環境で保管した方が良いに決まってる。そんなことから湿度計が付いているドライボックスの方が好ましいと思う。
まとめ
カメラの保管方法は長年の悩みだったけれど、今回ついに決着が付いた。最近僕もGMレンズなどの高額なレンズを使っているので安心して保管したかったのが本音だ。
庫内の湿度に大きなブレも無く静かに使えているので今のところは特に不満もない。初期投資としての価格さえクリアできれば凄く良い防湿庫なので、しっかりと保管したい人にはオススメしたい。
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