また防湿庫(ドライボックス)の購入を悩む季節がやってきました。今気になっている防湿庫

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今年もまた防湿庫を悩む季節がやってきた…

関東もいよいよ梅雨入り。また憂鬱な時季がやってきた訳ですけど、この時期になるといつも気になるのが防湿庫の存在。カメラもレンズも決して安くはないので、防湿庫に保管して大切に使いたいけれど…。

防湿庫って良くも悪くも結構存在感があるんですよね。我が家の部屋は白と木目の家具が多いので、雰囲気を壊さない為にも、白い防湿庫に注目していこうと思う。

とりあえずそんな感じで今回は気になる防湿庫を紹介しながら必要性や解説をしていこうと思う。

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防湿庫とは

防湿庫とはカメラやレンズなどの精密機器を家のホコリやカビや湿気などから守ってくれる収納器具のこと。最大のメリットは、デリケートなカメラ機材を湿気や乾燥から防ぎ、密閉空間により最適な環境で保てるという点。

防湿庫にも除湿方法によって何種類かにタイプが分かれているが、主な役割である庫内の除湿と一定の湿度に保つという構造には変わりない。

なぜ防湿庫は必要と言われているのか

カメラ機材は湿気やホコリにめっぽう弱い。湿気が多いと機器にカビが生えてしまったり、動作不良の原因となってしまう恐れがある。

一般的に湿度60%以上でカビは成長するので、そのような環境にあるカメラやレンズは注意した方が良いかもしれない。

レンズにカビが発生してしまえば、解像力や低下など画質が悪くなるデメリットがある。もしそうなってしまった場合は修理に数万円かかる場合があるうえ、完全にカビが除去できないケースもあるらしいので、一度発生してしまうと結構厄介だったりする。

最悪の場合、カビが生えた部分が腐食してしまい、修復不可なんてこともあるので恐ろしい。

またホコリなどが溜まってしまうと、カメラボディのダイヤルやヘリコイド(レンズのフォーカスリングやズームリング)に固着し、動作不良に陥る原因となってしまう。そうなってしまうとやはり修理費で数万円かかってしまう。

雨の日は湿度が高くなるので少しデリケートになる
雨の日は湿度が高くなるので梅雨の時期は少しデリケートになる

じゃあ乾燥させれば問題ないのか!という単純な話でもない。カメラを乾燥させ過ぎても色んなデメリットがある。

オールドレンズなどで見られるレンズのバルサム切れ(レンズのクモリ)なども乾燥のが原因で生じる。またカメラボディの外装の剥がれも乾燥によるものなので、一概に湿度が低ければ良いって訳でもない。

カメラの保管には湿度40~50%が最適とせれており、それを長期間保てる防湿庫があれば安心という訳だ。カメラ機器は精密機械なので、環境が悪ければ故障の原因となってしまう。そうなってしまう前に予防として防湿庫が必要ということなんでしょうね〜(ワイは使ってないけど)。

但し、僕も今までは防湿庫は使ってこなかったけれど、何かがあってからでは遅いし、その時は後悔すると思うので、保険的な意味合いでも購入しても良いのかななんて最近思ったりもするようになった。

ずっと気になっている防湿庫と選び方と種類

防湿庫の選び方には「容量」で選ぶか「棚数」で選ぶか大きく分けて2通りある。また乾燥方法も「乾燥剤方式」と「ペルチェ方式」と「ドライボックス+乾燥剤」の3通りがある。

容量で選ぶ
0~50L:カメラやレンズが10台以下
50~80L:カメラやレンズが12~21台
100~120L:カメラやレンズが22~33台
150L以上:カメラやレンズが30台以上

防湿庫には色んな大きさがあるのだけれど、一体どれを選んだら良いのか。間違いなく言える事は、今後カメラ機材が増える事を踏まえて「ゆとりのあるサイズ」を選ぶことらしい。

うん、確かに防湿庫を買う程の人であれば、今後レンズなどが増えることが容易に想像できる。そして防湿庫の大きさが変われど、消費電力もそこまで変わらないらしい。

勿論、初期費用はサイズが大きい方が高価なのだけれど、ジャストサイズで購入して、防湿庫に機材を収納しきれなくなってしまった場合などを考えたら、予め大きめサイズの購入の方が賢いのかもしれない。

棚数で選ぶ
棚数も仕切りの枚数が2•4•6枚などで種類が分かれる。
棚板耐荷重も何kgまで耐えられるかを確認する必要がある。

防湿庫選びで棚数も無視できない。棚が多いほど管理しやすいのは言うまでもない。少ない棚だと取り出しづらかったり、乱雑した状態になってしまう。

また棚板荷重も何kgまで耐えられるかがかなり重要になってくる。望遠レンズや大口径レンズなどを所有している場合は簡単に1棚数kgは超えてしまうだろう。

棚が機材の重さに耐えきれずに破損してしまい、カメラやレンズに被害が及んでしまっては元も子もない。機材の重さを一つずつ確認してから購入した方が良さそうだ。

除湿方法の違い

乾燥剤方式
メリット:半永久的に使える・省エネ
デメリット:除湿に多少のばらつきがある

乾燥剤方式とは、庫内にある特殊乾燥剤に湿気を吸収させ、一定間隔で蒸気として庫外へ排出する方式。壊れない限り半永久的に使用可能だが、燥剤に吸着させた湿気を排出する間は除湿が止まってしまう為、扉を開けるタイミングによっては30分程度、庫内の湿度が庫外と変わらなくなる。


安定の品質である東洋リビングのホワイト。シンプルで美しい。サイズや乾燥剤方式である点などを鑑みると、これが1番刺さっている。

ペルチェ方式
メリット:除湿性能が高い・乾燥剤方式より安価
デメリット:耐用年数(寿命)が短い・電力消費が大きい

ペルチェ方式とは半導体特性を応用した除湿方式。除湿も素早く連続で行なわれるので、乾燥剤方式よりも質の高い除湿が可能。また価格も乾燥剤方式よりも安価ではあるが、耐用年数が10年程度となっている。


デザインなら北欧風の部屋にも馴染む「Re:CLEAN」のホワイトを間違いなく選んでいる。しかし容量が足りないのが本当に残念。

ドライボックス+使い捨て乾燥剤
メリット:電気不要・本体価格が安価・省スペース
デメリット:乾燥剤の交換が必要・機材の外装を痛める恐れあり

最後にドライボックスの中に使い捨て乾燥剤を入れる除湿方法。価格も構造も1番簡易ではあるけれど、電気を必要としなかったり、場所を選ばずに省スペースで保管できる大きなメリットがある。しかし数ヶ月毎に乾燥剤の交換が必要だったり、乾燥し過ぎて機材を痛める可能性がある。



正直しっかり密閉されていればホームセンターなどで売られている1000円とかのドライボックスなどでも問題はないと思う。

今のところ3種類の除湿方法があるのだけれど、自分に合ったモノを選べば良いと思う。一応、今1番主流と言うか、多くの人に使われているのが乾燥剤方式なので、無難にそれを選んでも良いかもしれない。

僕が防湿庫を購入するとしたら、やはり乾燥剤式を選ぶ。だって半永久的に使えるとか最高に手間が省けるし、除湿にばらつきがあるとは言えど、カメラにダメージを負わせる程ではないと思う。

本当のところ防湿庫は必要か、必要無いのか

ここまで防湿庫の事をつらつらと執筆してきたけれど、本当に防湿庫は必要なのか?ここはカメラマンによっては答えが分かれる部分だと思う。

この問いを過去に複数の人に聞いた事がある上で応えると、答えは防湿庫は「決して」必要なモノではない。という結論に至った。そんな考えから僕自身、長い間防湿庫を購入してこなかった。

では何故防湿庫は必要無いという人がいるのか。このような人たちはカメラの機構を良く理解しており、風通しが良いところで、機械モノなので定期的に触ってあげる事がカメラを1番長持ちさせる秘訣だと知っているからだ。

湿度を逃すことだけが大切って訳でも無い
湿度を逃すことだけが大切って訳でも無い

じゃあ防湿庫は必要ないんか!?と聞かれればそういう訳ではない。防湿庫は必要無い、と言う人たちは簡単そうに言うけれど、それなりの知識や経験を活かして論理的な解釈の上、そのような保管方法を選択している。

だけれど僕には、その保管方法の知識も無ければ、保管環境なんて部屋それぞれで違ってくるので、適切な環境にする自信が無い。だから経験が浅い人には、保険という意味で防湿庫は必要ではないかと考えるようになった。


HAKUBAのブラックもシンプルで悪く無い気がする…。なんか普通にカッコよく見えてきたぞ(部屋に合うかはわからんが欲しい)。

まとめ

今回は防湿庫の購入を検討している僕が、改めて防湿庫を考える記事を執筆させて頂きました。

こうやって改めて振り返ってみると、やっぱり防湿庫は持っていた方がいいな…高いレンズ使っている訳だし…。僕は保管の知識が無い分、お金でカバーしようと…(知識も無い上にお金も無いのだけれど)今回執筆して改めて思った(笑)

ただし最後に。カメラ歴の長い人ほど、定期的にカメラを触ることが1番長持ちさせる秘訣だと口を揃えて言う。これが何よりも大切な保管方法なのかもしれない。

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