出会いと別れの季節「春」の代名詞のソメイヨシノが満開を迎えるまであと一歩。春本番まであと少しのこの時期に満開を迎える桜がある。
それが今回紹介する一の堰ハラネ・怒田丘陵に咲き誇る南足柄市の固有の桜である「春めき桜」だ。一帯の斜面を覆い尽くす桜の景色は圧巻で見応えがあるので、見頃シーズンや駐車場などを紹介していこうと思う。
一の堰ハラネ・怒田丘陵を覆い尽くす圧巻の「春めき桜」が美しい
南足柄市に通る県道74号の小田原山北線を車で走行していると、斜面一帯を埋め尽くす程の大量の桜を見ることができる。この一帯を「一の堰ハラネ」若くは「怒田丘陵」と呼ぶ。MAPは最下部を参照。
一の堰ハラネって何?
この桜スポットを知って誰しもが思うであろう「一の堰ハラネ」って何?そもそもどうやって読むのか問題。もれなく僕もその一人です(笑)
読み方は「一の堰ハラネ(いちのせきはらね)」と読むらしい。「堰」とは、河川の流水を制御する堤防の意味で、この周辺を流れる水路が酒匂川の文命用水の「一の堰」から流れてきている。
また「ハラネ」についてはこの辺りの斜面や土手の通称らしく、この2つの土地柄から「一の堰ハラネ」という名前が付けられた。
一の堰ハラネ・怒田丘陵に咲く「春めき桜」の見頃シーズン
「春めき桜」の見頃シーズンは3月中旬〜3月下旬が見頃となる。ちょうど河津桜が終わりソメイヨシノが開花するまでの間に咲いてくれる、なんとも気の利く桜が「春めき桜」だ。
写真を撮っている人はこの時季どうしよう(汗)となりがちだけれど、困った時は南足柄市を訪れると見事な春色の「春めき桜」が出迎えてくれるので、この時期はぜひ南足柄まで!
一の堰ハラネ・怒田丘陵までのアクセスや臨時駐車場など
「春めき桜は」の場所は「JAかながわ西湘 福沢支店」のすぐ横にある。最寄りの駅からはアクセスが悪い為、電車で向かうのはあまりオススメできない。
しかし大雄山線からも小田急線からもバスが通っている。といっても最寄りのバス停で降りても「一の堰ハラネ・怒田丘陵」まで歩いて15分ほどかかるので、やはり車で来ることをオススメする。
住所 | 神奈川県南足柄市怒田1332 |
アクセス | 車:東名「大井松田IC」より約15分 電車:伊豆箱根鉄道大雄山線「大雄山駅」から「新松田行き」のバスで「足柄高校前」で下車し徒歩で約15分 小田急線「新松田駅」から「関本行き」のバスで「足柄高校前」で下車し徒歩で約15分 |
営業時間 | 桜スポットは24時間開放(臨時駐車場は下記参照) |
見頃シーズン | 3月中旬〜3月下旬 |
駐車場(3ヶ所共無料) | ふくざわ公園駐車場(南足柄市千津島1845)【徒歩12分】 平日に訪れる場合:南足柄運動公園(南足柄市怒田1734)【徒歩15分】 休日に訪れる場合:福沢コミュニティーセンター(南足柄市千津島941)【徒歩8分】 ※桜まつり期間中の臨時駐車場は下記参照 |
桜まつり期間中は臨時駐車場として「福沢小学校(南足柄市千津島632)」の駐車場が開放される。また「JAかながわ西湘 福沢支店(南足柄市千津島3005-4)」も駐車場を開放しておりAM7:00には駐車できた。この2ヶ所の臨時駐車場も共に無料。
「春めき桜」の特徴
「春めき桜」とは神奈川県南足柄市の固有の桜で2000年3月に品種登録されたばかりの比較的に新しい桜。固有の桜とは言えど、同じ神奈川県内の秦野市や大井町でも見られ、県外では千葉県や熊本県で見ることができる。そして海外にも寄贈したとか。
カンヒザクラとシナミザクラの交雑種とされており、色は河津桜よりも薄くソメイヨシノよりも濃い薄ピンクな色合いが特徴的。
花言葉は「精神的美しさ」「優れた美人」らしい。
橋の上や湾曲と一緒に一の堰ハラネ・怒田丘陵の「春めき桜」を楽しむ
南足柄には幾つも「春めき桜」スポットがあるのだけれど、橋の上から見下ろせる「一の堰ハラネ・怒田丘陵」でしか楽しめない構図がある。
この「いちのせき橋」からボリューム満点の「春めき桜」を見下ろすことができる。この橋が特にここの人気スポットなので、早朝からカメラマンが三脚を立ててスタンバイしていることもザラにある。
川のように湾曲した道とそれに沿う桜が特徴的。
久々に「Super Takumar(スーパータクマー)55mm F1.8」で撮影。オールドレンズのエモさと桜のエモさはやはり堪らん。ソメイヨシノはフィルムカメラ持っていこう(笑)
因みにこのSuper Takumar 55mm F1.8のレンズのレビュー記事も過去にしているので、気になる方は見てもらえると嬉しいです。エモい写真を撮りましょう!
一の堰ハラネ・怒田丘陵周辺にある南足柄の「春めき桜」スポット
「春めき桜」は南足柄市の固有の桜なだけに、一の堰ハラネ・怒田丘陵以外にも色んな場所で咲いているので、一足先に桜を楽しむことができる。
この前紹介した「狩川沿いの桜並木」や「ふくざわ公園」も3月中旬前後に「春めき桜」が咲き誇る。1日もあればこの3ヶ所は周れると思うので、是非足を伸ばして訪れてほしい。
また隣町の松田町の「西平畑公園」は河津桜でかなり有名な桜スポットであったり、山北町も桜の穴場スポットが色々あるので、また機会があれば紹介していこうと思う。
まとめ
今回は春めき桜スポットである「一の堰ハラネ・怒田丘陵」を紹介した。曇りの日で桜も散り始めてしまっていたので、最高のコンディションで訪れることはできなかったのが残念。
しかし、ここの桜スポット特有の橋の上からの構図や湾曲する道はなかなか面白いので、一見の価値はあると思う。これは「狩川沿いの桜並木」や「ふくざわ公園」には無い面白さなので、一度写真に収めてみてはいかがだろうか。
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