2月末には河津桜も終わり、4月に咲くソメイヨシノまで我慢できずに、埼玉まで行き桜を撮影してきた。今回はオールドレンズ「ペンタックスのスーパータクマー50mm F1.4」縛り。
フィルムカメラで桜を撮影したことはあるのだけれど、マウントアダプターを着けたデジタルカメラでオールドレンズを使うのは実は初めて。スーパータクマーで桜がどのように仕上がるのか楽しみにしながら埼玉へ向かった。
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スーパータクマー(Super Takumar) 50mm F1.4
『スーパータクマー(Super Takumar)』とは1960年代にペンタックスが製造していたフィルムカメラ用の交換レンズ。
1960年代のペンタックスと言えば、かの有名な「アサヒペンタックス SP(Asahi PENTAX SP)」が販売されていた頃で、ビートルズなどといった世界的著名人が使っている事もあり、名実共に一世風靡し『世界で最も売れたカメラ』と言われた程の伝説的な名機だ。
カメラに搭載されている露出計やレンズの描写など、カメラ技術が大きく向上していた時代、丁度その頃に流行っていたレンズがスーパータクマーだった。アサヒペンタックスのSPシリーズが売れに売れたことも一役買っていたんだろうけど。
「50mm F1.4」の明るいレンズは、この頃から高級なレンズとして販売されていたが、当時それだけ多く売れたレンズなので、現代の市場に多く出回っており価格も安い。
スーパータクマーは安くて良く写るレンズと言われるのはそのような背景があるからだ。マウントアダプターさえあれば、手軽に買えるようになった昔の高級レンズを現代のデジタルカメラで撮影する事ができる。
今回はSONY a7Ⅲのカメラにスーパータクマーを取り付けて撮影する。
こちらはSONY用のマウントアダプター。他のメーカーのカメラは取り付けられないのでご注意を。
北浅羽桜堤公園
北浅羽桜堤公園は桜埼玉県坂戸市にある公園で、坂戸市内を流れる清流越辺川沿いに総延長1200mにわたり約200本の『安行寒桜』の桜並木が植樹されている。
住所は埼玉県坂戸市大字北浅羽669-1(マップはブログ最下部)。アクセスは「車の場合、関越自動車道坂戸西スマートICから約5分」「電車の場合、東武鉄道東上線北坂戸駅西口から川越観光バス入西団地行き今西下車、徒歩10分」となっており駐車場は300台無料で停められる。
ソメイヨシノよりも一足早く咲く『安行寒桜』は、例年だと3月中旬から3月下旬にかけて見頃を迎える。春はカメラマンにとって気合の入る桜シーズン。2月で終わる河津桜から4月のソメイヨシノまで間髪入れずに桜の撮影をしたい方にはおすすめの早咲き桜かもしれない。
また『安行寒桜』は一重咲きで淡紅色の桜でどちらかというとソメイヨシノよりは河津桜に似た色の桜というイメージ。
スーパータクマー(Super Takumar) 50mm F1.4の作例
実際の雰囲気を伝える為にも作例を載せていく。
午前10時頃の公園の風景。綺麗に桜が立ち並んでいる。これが1.2kmズラ〜っと立ち並んでいる。埼玉県には県営権現堂公園などの全国的にも有名な桜スポットもあるが、人混みが凄すぎて写真を撮るのが億劫になってしまう。そんな人にはこちらには桜スポットをおすすめしたい。
オールドレンズならではの優しい光が表現できる。スーパータクマーのボケ感や色表現が素晴らしいと言われる理由が良くわかる。
機械だよと言うのはツッコミは無しで(笑)都内や人気スポットはドローン禁止の場所が多いのでこういう楽しみ方もできる。ドローンで桜を空撮したい人も是非訪れてほしい。
多分400mmくらいの望遠レンズを付けて撮影する人もチラホラ。撮影したい野鳥が飛んでくるのだろうか。
桜を指差しその先を見つめる2人。花見っていいなぁと感じた瞬間。
お昼を食べたり休憩したり、駄々こねる子供をあやしたり(笑)沢山ベンチが設置されているのはとても安心できる。
ある程度進むと土手へ上がれる道が現れ駐車場へと戻れる。
土手の脇には菜の花がズラ〜っと咲き誇っていた。ロードバイクも走っており、自転車で走り抜けるのもとても気持ち良さそう。
まとめ
a7Ⅲにオールドレンズを着けて初めての撮影だったが、とても撮影しやすかった。ピーキングを使えばマニュアルフォーカスでピントを合わせるのもそこまで苦労しない。若干のピンボケがあっても、オールドレンズ独特の写りで絵にしてくれるので、それはそれで楽しめた。
北浅羽桜堤公園ものんびりしており、そこまで人を気にせず撮影できたのが非常に高ポイント。桜まつりも毎年やっているとの事なので是非、再び訪れたい花見スポットだ。
トイレと自販機も一台ずつあったので、最悪の事態は免れますが、混み合う可能性もあるので、そこらへんの前準備は必要になりそうです。
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