Kodakのネガフィルム『PORTRA 400(ポートラ400)』の特徴と作例

普段愛用しているポートラ400

昨今再びブームになっているフィルムカメラ。昔ほどではないが現在でも様々なネガフィルムがあり、それぞれに特徴があり面白い。今回はKodak社のネガフィルム『PORTRA 400(ポートラ400)』について書いていく。

これから少しずつ色々なネガフィルムのレビューもやっていきたい。
関連記事:安くて写りが良いネガフィルム、FUJIFILMの『業務用100』の特徴と作例

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Kodak社とは

Kodak(コダック)とは世界で初めてロールフィルムやカラーフィルムを開発したアメリカのカメラメーカー。またデジタルカメラを世界で初めて開発したメーカーで、長い間カメラ業界を牽引してきた。近年、一度倒産しているが再興し、事業を縮小しながらも新たに歩み始めた。

長い間カメラ業界を引っ張ってきただけあり、昔も今も高い技術を誇っており、ネガフィルムなどは今でも数多のプロカメラマンにも愛用されている。

ポートラ400の特徴

Kodak社から販売されているネガフィルムにはいくつかシリーズかある。今回紹介する『PORTRA400(ポートラ400)』もPORTRAシリーズの1つで、ISO160・ISO400・ISO800の3種類が展開されている。

意見は人それぞれだと思うが、僕は今回紹介しているISO400がポートラシリーズの中で一番使いやすいと思う。多少暗い室内や夕方でも撮影できるし、日中も強い日差しさえ気をつければ問題なく撮影できる。この3種類では一番汎用性が高いと思う。


世界最高の粒状性を実現しており、ネガフィルムの性能も高く、ポートレートのみならず、様々なロケーションで使える仕様になっている。実際に多くのプロカメラマンにも使われている

またプロ仕様のネガフィルムだけあり、元々の値段も安くないのだが、デジタルカメラの普及などによるフィルムカメラの需要減少などにより、値段は年々値上がっている

これはフィルム市場全体に言えることなので仕方のない事なのだが、中には廃番となったネガフィルムもある。まだ製造してくれているだけでもありがたい。

Nikon FM2
作例はこのカメラを使用

作例

今回使用したカメラは、昔カメラ学校でも使われていたフィルムカメラの名機「Nikon FM2」。

紅葉と湖
発色が素晴らしい
カフェでのひととき
柔らかい雰囲気が伝わる
黄金のススキ畑
絵本の中の少年
彼女と海岸
帽子を被ったお店
のどかな牧場で
昔の面影も探して
写真から空気感が伝わってくる。この空気感をデジタルで出すのが非常に難しい
床に落ちた計測機
世界最高の粒状性から作りだされる独特な雰囲気
レトロな機器たち
レトロな機器たちの味もしっかり引き出してくれる
窓からの眺め
透明感
光の描写が優しく、ふんわりとした写真になる。映画のような淡いシーンも撮影もできる
支え合う
北杜市の大好きな風景
まるで世界を絵画のように映し出す
寒い日に温もりを
ISO400であれば光源次第で夜間の撮影も可能
民家の間を走る
紅葉ロード
大自然
白から青へ。色の階調も素晴らしい
牧場と軽トラ
役割を終えて
デジタルでは味わえない清里の風景
デジタルでは味わえない清里の風景

まとめ

作例でも挙げた通り、ふんわりとした光の描写や色の階調が美しい為、淡い透明感のある写真が撮れる。今流行のエモい写真が撮れるのではないだろうか。

中には青みがかったクセの強いネガフィルムなどもあるが、このフィルムはリアルな描写を空気感ごと撮ることができるので撮影するイメージも湧きやすい。

室内や夜など幅広いロケーションで撮影できる為、悩んだ時はとりあえずこのフィルムを購入するのもアリかもしれない。

価格も安いネガフィルムに比べて4倍程高い価格なので、決して値段も安くない。その為、一枚一枚丁寧に撮る癖がつくので、撮影技術も自然と上がると思う。
陽が沈む

プロ仕様で製造されているネガフィルムの為、現像できないカメラ屋さんもあります。電話などで一度確認してから持っていくことをお勧めします。

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