カメラのシャッタースピードって何やねん。設定を変えたら写真はどう変わるの?
今回はシャッタースピードとは何なのか?設定を変えるとどう写るのか?カメラの基礎中の基礎「シャッタースピード」について執筆していこうと思う。
昔、カメラの露出についての記事であるカメラの露出の意味や仕組みなどの設定の話。カメラ10年目の僕が撮影する時に露出補正どう考えているかでシャッタースピードについて少し触れているけれど、その深掘り的な内容で紹介していく。
シャッタースピードとは
シャッタースピードとはイメージセンサーに何秒間光を取り入れるか調節する機能。リレーズボタン(撮影ボタン)を押すと、シャッター幕(硬いカーテンみたいなモノ)が閉じるので、その奥にあるイメージセンサーに何秒間光を当てるかで写真の明るさを調節する仕組みとなっている。
左がシャッター幕が開いた(光を取り込んでいる)状態、右がシャッター幕が閉じた状態。
因みに1/1000(0.001秒)は超高速でシャッター幕が閉じるので、しっかりと被写体を捉えることができるけれど、1/4(0.25秒)はシャッターが閉じるのが遅いので、被写体の動き(残像)が写ってしまう。
速いシャッタースピード
メリット
- 手ブレしにくい
- 動く被写体をしっかり捉える
- 白とびしにくい
デメリット
- 暗い写真になる
- 夜景に向いていない
シャッター幕を開く時間が短い(シャッタースピードが早い)場合は、一瞬でシャッター幕が閉まってしまうのでカメラに入ってくる光も少なく暗い写真となる。しかし一瞬で開閉するので被写体の動きもしっかり捉えられる(ブレない)。
遅いシャッタースピード
メリット
- 明るい写真になる
- 夜景が綺麗に撮れる
- 被写体に動きが付けられる
デメリット
- 手ブレしやすい
- 動く被写体の場合はブレやすくなる
シャッター幕を開く時間が長い(シャッタースピードが遅い)場合は、カメラに沢山の光が入り明るい写真となる。しかしその分被写体の動き(残像)が残ってしまうので手ブレや被写体ブレを起こしやすくなってしまう。
シャッタースピードの大まかな設定の目安
シャッタースピードのメリット・デメリットは上記の通りなのだけど、じゃあ設定はどうしたら良いのか?撮影時間や場所によって設定も変わるので、明確にこれ!というのは無いけれど、大まかな設定を紹介していこうと思う。
撮影シーン | シャッタースピード |
動き回る子供や動物 | 1/500 |
ブレない手持ち撮影の限度 | 1/60 |
流し撮り | 1/30 |
星撮影 | 8~30秒 |
もう一度言っておくけれど、時と場合によって設定するシャッタースピードは変わってくるので、上の表が絶対に正解という訳ではないことだけは理解してほしい。
動き回る子供や動物
子供や動物に限った話ではないけれど、しっかりと表情を残しておきたいのであれば速いシャッタースピードが求められるので最低でも1/500くらい設定が望ましい。これ以上速くしても良いのだけれど、写真が暗くなってしまうので超高速で移動する被写体でもない限りはこれくらいで問題ない。
ブレない手持ち撮影の限度
夕方などの暗い場所で手ブレせずに撮影できるシャッタースピードが大体1/60くらい。これ以上遅いシャッタースピードは手ブレしやすくなる。尚100mmの望遠レンズは1/125、300mmの望遠レンズは1/500くらいで撮影すると手ブレしにくい。
流し撮り
流し撮りもどれくらい躍動感を出すのかでシャッタースピードの設定が変わってくるので、この設定こそ正解は無いのだけれど、オーソドックスなら1/30くらいならミスせずに撮れる。最初にこの設定で撮影して後に微調整して躍動感の緩急をつければ良いと思う。
星撮影
星撮影は市街地の光量や月の満ち欠けにもよるけれどシャッタースピードは大体8~30秒くらいに設定する。これくらい長くシャッター幕を開けていないと星の光をカメラに取り込めないので、なるべく長くシャッター幕を開ける設定にする。それでも写真が暗い場合はISO感度で明るさを調節する。
シャッタースピードだけを変えたい「Sモード(シャッター速度優先モード)」で練習あるのみ
デジタルカメラはお利口さんなモノで、シャッタースピードだけを手動で変更できる「Sモード」というモードがある。自分が手動でシャッタースピードを調節して、後は標準露出(正しい明るさの写真)になるようにカメラが勝手に設定してくれる。
Mモード(マニュアルモード)での撮影でも良いのだけれど、シャッタースピード・ISO感度・F値(絞り)を自分で操作しなければならないので、初心者の人でシャッタースピードの理解を深めたい人は「Sモード」で撮影することをオススメする。
まとめ
今回はシャッタースピードのアレコレについて解説してみた。カメラ始めたてだと分からないんですよね…僕もカメラを買って何年もオート撮影モードで撮影していましたからね。
但しここらへんの理解を深めれば写真の表現の幅ももっと広がることは間違いないし、カメラも更に楽しくなるのでせっかく始めたのならば挑戦してもらいたい。
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