大井川最後の秘境、晩秋の寸又峡『夢の吊橋』の紅葉がやはり美しかった。

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どうしても紅葉が見たい。 個人的には紅葉シーズンは桜シーズン同様、年間で最も気合の入る時季なので、どうしても撮影衝動が抑えられない。 そんなこともあり、紅葉も色あせ始める11月下旬の晩秋に、静岡県にある寸又峡夢の吊橋』へ行ってきた。なかなか気軽に行ける場所でも無いので、せっかくなのでレビューしていく。

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寸又峡の『夢の吊橋』

夢の吊橋』とは静岡県榛原郡川根本町(最下部のGoogleマップ参照)の大間ダムに架かる吊橋のことで、「ミルキーブルー」の美しい大井川の景観が世界的にも人気の絶景スポット

夢の吊橋
夢の吊橋

因みにここ数年でSNSなどで知名度が上がり、「死ぬまでに渡りたい!? 世界の徒歩吊り橋 10選」にも選出されているので、気になっている方は是非、死ぬまでには訪れてみてはいかがだろうか。

『夢の吊橋』までのアクセス

アクセス大井川鐵道 千頭駅から、車で約40分
大井川鐵道寸又峡温泉行き路線バスで40分、終点下車、徒歩約20分
営業時間日の出〜日没
駐車場約800台(繁忙期の場合のみ終日1台500円)

『夢の吊橋』は大井川最後の秘境と言われるだけあり、アクセスがとにかく大変。車で行く場合は、道幅が1台分しか無い細い道路を何度も通らなければならない。正直に言うとペーパードライバーなどには荷が重いレベルかもしれない。

一番混み合う紅葉の時期では、寸又峡の麓から渋滞が発生している場合もあり、3~4時間の渋滞に巻き込まれる事もある。山を登ると目的地の駐車場までお店やお手洗いも無いので、予め済ませておくこと強くお勧めする。

本当に山深い場所にある
本当に山深い場所にある

その渋滞を回避するには、寸又峡温泉の宿があるので、そこに宿泊するか、若しくは早朝に到着するしか無いので、ある程度の気合がいる。

昭和の雰囲気漂う寸又峡温泉宿
昭和の雰囲気漂う寸又峡温泉宿

また『夢の吊橋』は24時間いつでも開放している訳では無い。営業時間が日の出〜日没となっているので、そこにも注意が必要。

長蛇の列になる『夢の吊橋』

長く細い山道を抜け、無事駐車場へ到着。時間は朝7:30頃に到着したので、渋滞は回避できた。しかし早朝にも関わらず、既に駐車場には何台かの車が停まっていた。

僕らもそれを見て、せかせかと準備を始める。何故なら『夢の吊橋』を渡るにも長蛇の列になってしまうからだ。冗談に聞こえるかもしれないが酷い時は橋を渡るのに3時間待ちの時もあるらしい。ディズニーが可愛く思えるくらいだ。

元々夢の吊橋は安全性への考慮や老朽化を防ぐ為に10人ずつしか渡れない規則がある。それが長蛇の列を作るきっかけになってしまっている。

日中は渡ることすら一苦労
日中は渡ることすら一苦労

日中だと駐車場へ辿り着くにも渋滞、やっとの思いで駐車場に着いても、夢の吊橋でも長蛇の列。そんな悲惨なことに成りかねないので、だからこそもう一度、声を大にして言いたい。早朝若しくは宿泊も考えた方が良いかもしれない。

静かな山奥で寸又峡の紅葉に触れ秋を感じる

ハイキングの準備も終わり駐車場を後にし、忙しなく吊橋に向かう。しかし美しい紅葉と風景が目の前に広がり、撮影しながら進むのでなかなか前に進めない(笑)

駐車場から10分ほど歩くと夢の吊橋入口の門に辿りつける。その道中にお食事処や温泉街がある。ここからがようやくハイキングコースとなる。ハイキングと言っても、勾配のキツイ道を歩く訳では無いが、吊橋を渡ると10分ほど階段を上ので、歩きやすい靴をお勧めする。

因みに今回のカメラはSony a7Ⅲ、レンズはスーパータクマー55mmF1.8とSony FE 135mmF1.8GMを使用。



時季になると鳥は帰ってくるのだろうか
時季になると鳥は帰ってくるのだろうか
やっぱり朝の光は良いなぁ
やっぱり朝の光は良いなぁ
常にオールドレンズは持ち歩きたい
常にオールドレンズは持ち歩きたい
川が見えてきた
川が見えてきた
坂を下り
坂を下り
階段を下り夢の吊橋へ
階段を下り夢の吊橋へ
ようやく拝めた夢の吊橋
ようやく拝めた夢の吊橋

ここまで来てやっと異変に気付く。「ミルキーブルー…と言うより乳白色…と言うより…もはやなんか濁ってね…?」はい、その通りでした。前日雨が降り、それで原因で川が濁ってしまったと思われる…ちくsy…

まぁ紅葉も綺麗だし、空気も美味いし、晴天だしということで、気を取り直して進んで行く。『夢の吊橋』に着いたのが8時30頃、既に15〜20人ほどの列が出来ていた。待ち時間は大体20分くらいだった気がする。

想像以上にだいぶ揺れるやん
想像以上にだいぶ揺れるやん

長さ90m、高さ8mの吊橋を5分間くらいかけて渡り切った。乗り物酔い、高所恐怖症の僕にとっては、大井川ってよりも三途の川を渡ったような気分だった。三半神経が雑魚な僕は案の定酔った。

気を抜くと川に物を落とす勢いで橋は揺れるので、冗談抜きで注意が必要。
少し休憩して復活はしたが、橋を渡った先には、急な階段を10分ほど登らなくてはならない。この階段がなかなかしんどい。

歩きやすい靴を履きましょう
歩きやすい靴を履きましょう

階段を登ると尾崎坂展望台(下記参照)があるので、是非寄り道してほしい。あとは舗装された道を歩いて帰るだけ。

逃走中
逃走中
色あせ始め
観光というより冒険感
観光というより冒険感
ここは南アルプス奥大井
ここは南アルプス奥大井
水面
ニョ木
ニョ木
落ち葉
ゾワァ…
ゾワァ…
途中こんなトンネルもあったりする
途中こんなトンネルもあったりする
黄色の紅葉、黄色の上着
黄色の紅葉、黄色の上着
道中
謎の配管もありました
謎の配管もありました
染まる
看板とおじさん

ノスタルジックな寸又峡の草分け「千頭森林鉄道」

吊橋を渡って階段を登り、帰路と反対側に2、3分歩くと尾崎坂展望台がある。ここにはベンチやトイレや自販機もあるので、小休憩には丁度良い。また1968年に廃線となった「千頭森林鉄道のトロッコ列車」が展示されている。

役割を終えたトロッコ列車
役割を終えたトロッコ列車

木材の運搬や電力会社のダムの維持管理などに使用されており、一時は寸又峡温泉へ観光客の運搬なども行われていたらしい。今では展示されているが、触れたり乗車することが出来る。

なかなかの年季を感じる
なかなかの年季を感じる

意外とこういうのってポトレとかで使っても楽しかったりする。一般人からしてみるとただの展示品かもしれないが、写真を撮る者からしたら当たりだったりする。とにかくこのような貴重な展示品に触れられるのは嬉しい。

状態の良さから大切に保存されているのだろう
状態の良さから大切に保存されているのだろう

寸又峡を切り開いた一時の立役者。大切に状態良く保管されているので、見て触って寸又峡の歴史に触れるのも良いかもしれない。

癒しの空間。ハンモックカフェ『晴耕雨読』

ぐるっと一周して夢の吊橋から戻ってくると、ちょうど昼食の時間だったので、昔から気になっていた週末限定でオープンされる「ハンモックカフェ『晴耕雨読』」に行ってみた。

ハンモックカフェ『晴耕雨読』
ハンモックカフェ『晴耕雨読』

Shop&Cafeということで、木製の食器や雑貨などが販売されており、数十種類のお煎餅も販売している。今回はおやつ用に数種類のお煎餅を購入。

旅の帰路でお煎餅美味しく頂きました
旅の帰路でお煎餅美味しく頂きました
hammock
hammock

天井からハンモックが吊るされており、それが店内に10席ほど設置されている。腰を深くまでハンモックに沈めると思った以上に安定感がある。ものすごく心地良い。今回注文したのは「チーズとトマトのピザ」と「川根の紅茶」「富士山ゆずサイダー」を注文。

富士山ゆずサイダー
富士山ゆずサイダー
チーズとトマトのピザ&川根の紅茶
チーズとトマトのピザ&川根の紅茶

率直な感想ですが、「めっちゃ美味しかったです」。ピザはあっという間に食べ終わっていました。訪れた際には是非食べて下さいと言いたいくらいに美味しかった。「川根の紅茶」も紅茶の味が物凄く濃い割には、後味はスッキリしていて、とても美味でございました。

「富士山ゆずサイダー」は相方のツナさんが購入。美味しいと召し上がっていました。早朝から動いてハイキングもしてきたので、疲れていたせいか2人して10分弱うたた寝してしまう。それ程にハンモックが心地よく癒し空間だった。

包まれる
包まれる

因みにこの「晴耕雨読」のハンモックは購入できる。サイズは大小選べて、価格も1~2万円だった気がする。ん〜欲しい…と2人して呟いておりました。

まとめ

今回は早朝に着いたので、渋滞や行列といったトラブルに巻き込まれずに観光することが出来た。紅葉に関しては、既に色あせ始めだったので、あと1週間早い11月中旬くらいでも良かったかなと思っている。

残念ながら、ミルキーブルーの夢の吊橋は見ることが叶わなかったが、それでも大自然に囲まれて紅葉を眺めながら散策することができ、結果として満足できた。

渋滞や行列が凄いのもそうですが、山道も曲がりくねっているので、酔い止めを持って行った方が良いかもしれません。夢の吊橋へのハイキングコースに入るとトイレが2箇所、自販機は1箇所ありました。

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