以前からずっと憧れていた外付けSSDを購入しました。というのもずっと使ってきた外付けHDDの挙動がおかしくて、そろそろ限界じゃないのかな…なんて思っていたので。
そんなことから思い切ってSanDiskの外付けSSD「エクストリーム ポータブル SSD 2TB」を購入しました。スペックや実際に使用してみた感じとかをレビューしていきます。参考になれば嬉しいです。
SanDisk(サンディスク)とは
SDカードやHDDやSSDなどといったフラッシュメモリー業界の最大手メーカーの一つ。設立は1988年と意外と最近でアメリカに本拠地を置いています(最近と言ってもPCやデジカメが普及したのもそれくらいか)。
高スペックなのは勿論、データ破損の復元サービスなども付属しているモノもあったり、手厚い補償も魅力的なのですが、価格もそれなりに高価だったり。
また業界最大手というだけあってユーザーからも根強い支持もあり、大手の安心感もあるのですが、偽物も出回っているので、信頼できるショップで購入することをオススメします。
SSDとは
SSD(ソリッドステートドライブ)とはPCに取り付けてデータを書き込んだり読み込んだりする機器のことで、簡単に言うと写真やファイルを保管しておくモノ。
SSDには「外付け」と「内蔵」の2種類のSSDがありますが、基本的には「外付け」のSSDで良いと思います。「内蔵」の方は色々と面倒だし知識も必要となってくるので。
因みに「外付け」とはUSBをPCに接続して使うタイプのモノを指します。電力供給もPCの電気を使用するので、簡単に使うことができます。
SSDとHDDの比較
SSD | HDD | |
記録媒体 | フラッシュメモリ | 磁気ディスク |
価格 | 高価 | 安価 |
転送速度 | 早い | 遅い |
強度 | 強い | 弱い |
静音性 | 静か | 起動音あり |
SSDもHDDも用途は全く同じです。表を見ての通りですが、端的に言ってしまえばSSDはHDDの上位互換です。英語だったり横文字で難しいイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、モノとしては同じです。
記録媒体
記録媒体というか記録方法ですね。SSDではフラッシュメモリ。HDDでは磁気ディスクでデータを記録・保存していきます。
フラッシュメモリは電気的にデータを記録する方法です。身近なものだとSDカードなんかもフラッシュメモリの分類されます。
磁気ディスクは機械的・磁気的な方法でデータを記録します。HDDの中にCDのような円盤が入っていて、それがグルグル回って読み込みや書き込みをする構造となっています。
価格
価格については同じ容量で同じメーカーのモノを買うとするならSSDの方が高価になります。これは単純にスペックの問題だと思ってもらって大丈夫です。
ただしSSDも年々値下がっている傾向があるので、これから先はもっと安く手に入るかもしれません。
転送速度(書き込み速度/読み取り速度)
転送速度には2つの意味があります。SSDにデータを書き込む時の処理速度の速さを「書き込み速度」と言い、SSDからPCにデータを読み取らせる処理速度のことを「読み取り速度」と言います。
HDDの回転速度にもよりますが、基本的にはSSDの方がデータの転送速度は早いです。この「転送速度」や「容量」で価格差が大きく分かれてくる感じです。
強度
強度に関してもSSDの方が頑丈と言われております。というのもHDDって機械構造だし、内蔵されている磁気ディスクがグルグル回って起動しているんですよね。
仮に落とした時に、そのディスクがズレてしまったり、破損してしまうと使い物にならなくなってしまいます。逆にSSDを落としてしまっても、内部でズレなどの物理的に動いてしまう部分が無いので衝撃や振動に強いわけです。
静音性
静音性はSSDの方が優れた構造となっています。先述の通り、HDDは磁気ディスクがグルグル回って起動するので、どうしても構造上、稼働音が出てしまうんですよね。
逆にSSDは電気的にデータを読み書きするので、びっくりするくらい静かなんですよね(起動しているか分からないくらい静かなので感動しました笑)。
HDDと比較したSSDのメリット・デメリット
先述の通りで機能面に関しては基本的にはSSDの方が優れているので、できればSSDを選んだ方が無難です。ただし一つ大きなデメリットを挙げるとしたらやはり価格ですね。
これだけ分かりやすくSSDの方が優れているので、価格にも大きな差があります。同じ用途のモノなのにびっくりするくらいにSSDの方が高額です。
なので個人的な見解ですが、大きな容量を扱わないのであればHDDでも十分だと思います。ただし大きい容量を扱う場合、もしくはデータを大切に保管したい方はSSDの購入をオススメします。
データの転送で時間がかかり過ぎると、エラーとなってしまいデータの破損に原因になったりするんですよね。SSDならそういった問題も回避できるので、お財布と相談していただいて、個人的にはできればSSDをオススメします。
SanDisk「エクストリーム ポータブルSSD」を実際に使ってみた使用感など
容量 | 2TB |
読み取り速度 | 1050MB /s |
書き出し速度 | 1000MB /s |
インターフェース | USB 3.2 Gen 2 |
互換性 | USB 3.2 Gen 2(10Gb /秒)/USB3.0/USB2.0 |
コネクタ | USB-C |
サイズ(L×W×H) | 9.6mm×52.55mm ×100.8mm |
今までは5年くらい前に購入した安い外付けのHDDを使用していたのだけれど、今回は思い切ってSanDiskの「エクストリーム ポータブルSSD」を購入してみたので、以前使っていたHDDと感覚的に比較しながら紹介していこうと思います。
容量は2TB
容量は2TB(2000GB)分のデータを保存することができます。以前僕が使用していたHDDは500GBだったので単純に4倍も容量が増えました(というかカメラ10年以上やってるくせに、5年間よく500GBで頑張ったなワイ)!
スマートフォン1枚あたりの写真データがおおよそ4MBくらい(多少は前後するけれど)なので、写真枚数の目安だと約524,000枚という途方もない数を保存することができます。
フルサイズのカメラで撮影したJPEGの写真データの場合、多く見積もって1枚10MBで考えても200,000枚もできるのか…2TBすげぇ…。
動画はフルHDで撮影した場合は332時間もの動画データを保存できるみたいです。332時間というと約2週間分の時間に相当します(笑)もはや怖いな2TB。
書き込み速度1000MB /秒・読み取り速度1050MB /秒
SSDにデータを保存する際の「書き込み速度」とSSDからPCにデータを移す際の「読み取り速度」、この2つの処理速度のことを転送速度と言います。
転送速度はUSB規格でスペックが分かれるのですが、今回購入したエクストリーム ポータブルSSDのUSB規格は「USB3.2 Gen 2」を採用しているので転送速度はかなり優秀なはず。
実際に以前使用していたHDDと性能を比べてみることに。
Read[MB /s]が1秒間のデータ読み込み速度で、Write[MB /s]が1秒間のデータ書き込み速度を表しています。端的に言うと、数値が大きいほど優れています。
以前使っていたHDDの能力が上の画像で、今回購入した「エクストリーム ポータブルSSD」の能力が下の画像です。数値を見てもらえば一目瞭然ですよね。
防塵防滴と頑丈な構造でありながら想像以上に小さくて軽い
箱から開けてびっくり!めちゃんこ小さい。普段ハードディスクなんて持ち歩かないので、大きさは別に気にしていなかったのだけれど、あまりの小ささに驚きました(汗)
また防塵防滴構造となっていて、なんと高さ3mから落下させても問題無いのだとか(とは言ってもデータなんて消える時は消えるんだろうけど…)
一応そんな感じで、とにかく頑丈な作りになっているので、日頃から安心しながら使えそうです。
何故SanDiskのSSDにしたのか
今回僕がSanDiskのSSDを選んだ理由は3つあります。一つは容量が足りなくて写真整理が大変だったこと。もう一つは写真のデータ管理の考えが変わったこと。そして大手メーカーである信頼感。
ぶっちゃけてしまうと高価なSSDでなくても良いのですが、敢えて数万円するSSDを購入した理由を述べていこうと思います。
2TBを選んだ理由
2TBを購入した理由は、以前使用していたHDDの500GBでは足りないと感じたからでした。いや、上手く整理しながら使えば容量は足りるんですよ。でもズボラな僕にはデータをこまめに整理する習慣がストレスでして…。
あと撮影が重なるとレタッチが追いつかずにあっという間に500GBが一杯になってしまうんですよね。そうなったらもう身動きが取れません。ブログ用の写真も撮影したいのに首が回らない状態になってしまいます。
それがかなりストレスで、思い切って2TBのSSDを購入しました。ただ、同ラインナップで4TBの容量もあるのですが、価格が一気に値上がってしまう為、自分に必要というか、これぐらいの容量で足りるだろうという理由で2TBを選びました。
HDDではなくSSDを選んだ理由
SSDを選んだ理由は写真のデータ管理の考え方が変わったからです。もっと言ってしまうと、データ破損や消えたら困る写真が増えたからです。
今までは自分一人の思い出を作品として撮影していたのですが、奥さんと生活していく中で、自分一人の思い出から夫婦二人の思い出になったんですよね。
今後子供ができたりしたら、三人、四人の思い出になっていくかもしれません。そのことを考えるとデータは大切に保管したいな。という気持ちが湧いてきてしまい、高性能なSSDを購入しました。
また年々SSDも値下がっているイメージですし、昔よりも手を出しやすくなったというのも正直なところです。
フラッシュメモリー業界の最大手の安心感
冒頭の方でも解説した通りで、SanDiskはフラッシュメモリー業界の最大手の一つに該当します。また普段から撮影で使っているSDカードもサンディスクだったりします。
もう5年くらい使っているSDカードなのですが、特におかしい挙動も無く使えているので、流石といったところ。そんな感じで普段から安心して使わせてもらっています。
他にも大手メーカーであるトランセンドのSSDなどもあるのですが、SDカードのメーカーと合わせたくてSanDiskにしました(というかSanDiskの方がラインナップも豊富でしたし)。
SanDiskのSSDのラインナップを比較してみる
実は今回僕が購入した「エクストリーム ポータブルSSD」を含めて、SanDiskから外付けのSSDは3種類のラインナップがあります。
それら3種類のSSDのラインナップがどう違うか比較をしていこうと思います。
ポータブルSSD | エクストリーム ポータブルSSD | エクストリーム プロ ポータブルSSD | |
容量 | 480GB〜2TB | 500GB〜4TB | 1TB〜4TB |
転送速度 | 520MB /s | 1050MB /s | 2000MB /s |
価格 | 安価 | 普通 | 高価 |
ポータブルSSD
SanDiskのSSDの中で最も性能は劣りますが、その分お手頃な価格で購入できる「ポータブルSSD」。性能が劣ると言えど十分な性能は備わっているわけですが(汗)
容量は最大で2TBなので、容量としてはそこそこ。しかしRAWで撮影する場合は480GBでは容量不足に感じるかもしれません。
転送速度は520MB /sで、他の2種類と大きな差が出ているように感じますが、これでも十分な性能はあります。数字で見ると心配になりますが、性能としては申し分無いです。
耐久性については他の2種類と比べて大きく差が出ます。まずは2mの高さからの落下までは防ぐことができますが、それ以上の高さとなると防げなくなります(他2種類は3mまで防げる)。
また防塵防滴ではないので、取り扱いには注意しなければなりません。そして保証期間も3年と他2種類と比べると短い期間となっています。
但し、何度も書いている通り、ラインナップの中では性能は最も劣りますが、使う分には十分過ぎる性能なので、逆にコスパの良いSSDとも言えると思います。
エクストリーム プロ ポータブルSSD
「エクストリーム ポータブルSSD」は今回の記事で紹介しているのでここでは割愛させていただきます。その上位機種にあたる「エクストリーム プロ ポータブルSSD」はSanDiskのSSDのラインナップの中で最上位モデルとなります。
このSSDも最大の魅力は転送速度が2000MB /sとめちゃくちゃに速い。今回購入した「エクストリーム ポータブルSSD」の1050MB /sでもかなり感動したのに、2000MB /sってどんだけ速いんだ…。もはや想像もできないのですが、大容量でもストレスフリーで作業できるのは間違いないです。
また耐久性は非常に高く、3mまでの落下なら防げたり、防塵防滴構造となっているので普段から安心して使うことができます。しかし、耐久性については「エクストリーム ポータブルSSD」と変わらないんですよね。
なんなら転送速度以外のスペックとしては「エクストリーム プロ ポータブルSSD」と「エクストリーム ポータブルSSD」ってほぼ変わらないんですよね。
同じ2TBを購入するとなると15,000円ほどの差が出ます。転送速度の差に15,000円の差かぁ…と考えた時に僕はケチってしまった訳ですが…。
但し、ハードディスクは容量と速度が絶対正義なので、仕事で使う人や金銭に余裕のある方には「エクストリーム プロ ポータブルSSD」が間違いなくオススメです。
まとめ
今回はSanDiskのSSD「エクストリーム ポータブルSSD」のレビューをしてみました。ハードディスクを買い換えるのは初めてで、どんなもんだろうなぁ〜と思っていたのですが、転送速度には驚かされました。
また今まで500GBしかなかった容量も2TBにしたので、ゆとりを持って作業できるのが本当に嬉しいです。そして耐久性も高いので大切なデータを安心して保管できるのも嬉しい限りです。
ハードディスクにも寿命があり、以前のHDDも5年間使ったので、良いタイミングだったと思います。長い間お世話になりました…。
さて、SSDにしたことだし、これからは今まで以上に写真を撮りまくらなくては!!
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