鹿島鉄道の廃線跡探索!情緒溢れる廃墟駅「小川高校下駅跡」がポートレートに良く合う

何かと忙しかった2022年を駆け抜けてようやく落ち着いたので、奥さんと前々から行きたいと言っていた茨城の日立駅まで日帰り旅行に行ってきた。

目的の日立駅の記事は次回になるのだけれど、今回は目的地へ向かう道中にあった鹿島鉄道の廃線跡「小川高校下駅跡」が思った以上に撮影していて楽しかった。

廃駅という非現実も味わえたり色々と面白かったので、この記事では「小川高校下駅跡」の魅力を伝えていこうと思う。

Contents

「小川高校下駅跡」とは

小川高校下駅跡とは、かつて茨城県小美玉市小川にあった鹿島鉄道線の駅のことで、2007年に鹿島鉄道線の廃線に伴って廃駅となった廃墟駅のこと。

小川高校下駅跡
小川高校下駅跡

「小川高校下駅跡」へのアクセス

住所茨城県小美玉市小川(355号線から園部川に向かってニョキッと道がある場所)
アクセス自動車:「茨城空港北IC」より30分
バ ス:関鉄グリーンバス「旧小川高校下」バス停留所より徒歩3分

営業時間24時間解放
駐車場無し

一応アクセスデータはこんな感じ。車のナビからは既に名称が消されてしまっているだろうから、最下部の地図を参考にしてもらえればと思う。地図では分かりにくいので目印は355号線から園部川に向かってニョキッと道が飛び出ている部分。

地図のニョキッとした道を歩く
地図のニョキッとした道を歩く

廃墟なので専用の駐車場は勿論、普通の駐車場すら見当たらない…。今回は徒歩5分くらいのところに路駐できそうな場所があったので、そこに停車して訪れた。

周りはこんな光景
周りはこんな光景

とりあえず地域住民と車の妨害にならなければOK!あとは路駐は自己責任でお願いします。

廃墟駅である「小川高校下駅跡」へは立ち入れるのか

廃墟駅だけれど小川高校下駅には普通に立ち入ることができる。廃墟と聞くと不法侵入が何ちゃらとかって思ってしまうけれど、ここは特に立ち入り禁止などの表記なども無いので問題なさそうだ。

この廃駅の近くで草刈りをしていたお爺ちゃんに偶然出会ったのだけれど、寧ろ若い人に小川高校下駅跡を記録として残してほいと言っていただけた。

地域住民に大切に管理されている場所なので、訪れる際は廃墟だからといって荒らさない、現地のモノは持ち帰らない、触ったモノは元の位置に戻すなどの節度ある行動を心がけてほしい。

廃駅に入らず道をまっすぐ行っても田んぼしかなかった
廃駅に入らず道をまっすぐ行っても田んぼしかなかった

忘れ去られてしまったように田んぼにポツンと佇む「小川高校下駅跡」

長閑で良いところだなぁなんて思いながら車を走らせていると、田んぼの中に駅がポツンとあるような異様な光景があった。それが今回訪れた小川高校下駅跡だった。

田んぼの中にポツンと駅がある異様な光景
田んぼの中にポツンと駅がある異様な光景

名前の通り、元々この近くに高校があって(今は中学と合併してしまったけれど)学生たちもこの路線を活用していたとかで、不思議と青春の記憶が色濃く残っているように感じる。

小川高校生によって描かれた「未来へ走れ!鹿島鉄道」
小川高校生によって描かれた「未来へ走れ!鹿島鉄道」

少し悲しい歴史だけれど2007年に廃線になる直前まで、小川高校の生徒で結成された「かしてつ応援団」が鹿島鉄道線の存続活動をして盛り上がった時期もあったけれど、なかなか好転せずに廃線に至った経緯がある。

人の手を離れて手付かずの状態で老朽化が進行している

役目を終えた駅なので当たり前だけれど老朽化が進んでいる。天井に備わっていた蛍光灯は3本あったはずなのに、1本は損失しており、もう1本はかろうじでぶら下がっている状態だった(普通に危ない笑)。

消失した蛍光灯の配線。電気は通って無いよね…?
消失した蛍光灯の配線。電気は通って無いよね…?
2本の配線で何とかぶら下がっている蛍光灯
2本の配線で何とかぶら下がっている蛍光灯

またホームのミラーも完全に割れてしまっており、駅舎の壁にも穴が空いている。ホームの地面からは無造作に草が伸びているけれど、たぶん定期的に誰かが草刈りをしてるのだと思う。生えてはいるがそこまで草は伸びてはいなかった。

当時は鹿島鉄道を迎え入れていたミラー
当時は鹿島鉄道を迎え入れていたミラー
駅舎の壁には穴が空いてしまっている
駅舎の壁には穴が空いてしまっている
ホームには無造作に雑草が生えてしまっている
ホームには無造作に雑草が生えてしまっている

元々線路が敷いてあった場所も草が生い茂ってしまい、先を見ることができない。まだ鹿島鉄道線が運行していた頃は隣駅の常陸小川駅も目視で確認できたらしいのだけど今はもう見えない。

今となっては雑草に覆われてしまっている
今となっては雑草に覆われてしまっている線路跡

2007年に廃線となって16年が経つ。この駅の老朽化を見ていると否が応でも時間の経過を生々しく感じる。いつ取り壊されるかも分からないので、訪れる人は節度を持ってこの地の記録を残してほしい。

今となっては名も無き駅になってしまったようだ
今となっては名も無き駅になってしまったようだ

廃駅のサイズが丁度良くてポートレートに向いているかもしれない

小川高校下駅跡を撮影していて、おぉ!ってなったのがこの駅のサイズが絶妙に良いということ。駅のホームの大きさって実際に行ってみないと分からなかったりするのだけれど、写真への収まりが凄く良い。

2度と訪れない鹿島鉄道を待つ
2度と訪れない鹿島鉄道を待つ

荒廃した廃駅に電車など走れるはずのないのに、こういう非現実的な構図の写真を撮っている時はとにかく楽しい。小川高校生は当時どんな気持ちだったのだろうか…。

制服ポトレなんかも楽しそうだよね
制服ポトレなんかも楽しそうだよね
135mmの望遠レンズでも収まりが良い
135mmの望遠レンズでも収まりが良い

老朽化は進んでしまっているけれど、落書きなども全く無いので、そういう意味では状態が良かったりもするので写真の邪魔にもならない。

135mmのレンズでピッタリなので、ポートレートで使うにはピッタリの廃駅だ。それ以上のレンズだと画角に入りきらないので撮影はオススメできない。

鹿島鉄道を走り続けた「キハ432」も保存されている

草刈りのお爺さんに教えて頂いたのだけれど、2007年3月まで鹿島鉄道を走り続けた「キハ432」も小川高校下駅跡から徒歩10分くらいの場所にある「小川南病院」にて大切に保管されている。

鹿島鉄道を支えた「キハ432」
鹿島鉄道を支えた「キハ432」

どうやらリハビリなどに使用しているらしいので、関係者以外は車内に入ることはできないが、中を覗くことができる。運転席なども見れるので是非一緒に訪れてほしい。

キハ432の運転席
キハ432の運転席

まとめ

冒頭で話した通り今回の旅のメインは日立駅だったのだけれど小川高校下駅跡の雰囲気が凄く良くて、結局1時間半くらい滞在してしまいツナさんとビックリしました(笑)

この廃駅には青春の記憶を感じるような空気感が今も漂っており、長年親しまれたことを考えながらシャッターを切っていた。

それと同時に画角の収まりも驚くほど良い廃駅なので、少し普段とは違った雰囲気のポートレートに使ってみてはいかがだろうか。

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