記憶の中の観光地。幼い頃何度も訪れた軽井沢を巡る

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記憶の片隅に残る軽井沢の風景に会いに行く。

遠い昔、僕がまだ小学生にも満たない幼い頃、何度も家族旅行で軽井沢に訪れていた。とは言え、裕福な家庭であった訳ではなく、親の会社の社宅(1泊1500円)が偶然、軽井沢にあっただけで、聞こえは良いが、旅の内容は貧乏旅行そのものだった。

そんな旅行でも、行ってしまえば楽しいし、普段見慣れた地元の風景とは違い、新鮮だった所為か、まだ幼い年頃で漠然としていたが、僕にとって軽井沢は「凄く遠い場所」みたいな、特別な場所となっていたのは今でも覚えている。

しかし歳を重ねれば、習い事や部活、友人との付き合いなどにより、次第に家族との旅行の機会も減り、いつしか軽井沢はぼんやりとした「記憶の中の風景」となってしまった。

そんなこんなでしっかり観光するのは20年ぶり。幼い頃に訪れた軽井沢へカメラを持ち、再び巡るのはどこか感慨深い。

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旧軽井沢銀座通り

とりあえず無事に軽井沢に到着。渋滞が無ければ、神奈川から大体3時間もかからない程度で到着できる。幼い頃の軽井沢は、「遥か遠い場所」のイメージであったが、今では「思った以上に近くアクセスが良い」といった味気ない感想で、正直少し物寂しい(大人になったんだなぁと自分を無理矢理納得させる)

旧軽井沢銀座通り
旧軽井沢銀座通り

せっかく軽井沢に来たというのに、特にどう周るかは決めておらず、ほぼ場面で行く先を決めるという、相変わらずのお粗末っぷりだが、前々から来てみたかった旧軽井沢銀座通りへ。

来てみたかったとは言えど、一応幼い頃に訪れたことのある場所だが、何せもう30年近く前の記憶なので、風景に全く見覚えがない…懐かしみたい思いもあったが、これはこれで初めて訪れるようなものなので、まぁ新鮮で良しとする(笑)

天気は生憎の雨で、こんなご時世ということもあり、銀座通りの観光客は疎らだったが、昭和レトロ感漂う風情のある町並みに心が躍る。

マスクの文字が令和を物語っている
マスクの文字が令和を物語っている
風情漂う路地裏
風情漂う路地裏
クネクネした脇道
クネクネした脇道
幼稚園らしくない軽井沢幼稚園
幼稚園らしくない軽井沢幼稚園

1916年に設立された軽井沢幼稚園。外観からの歴史を感じる佇まいに驚いたが、更に驚愕したのは今も尚、幼稚園として機能しているらしい。

豊富な陶器が揃っている「らいすぼ~る 軽井沢店」

旧軽井沢銀座通りで個人的にオススメしたいのは「らいすぼ~る 軽井沢店」。ご飯茶碗を中心に陶磁器などの焼き物を取り揃えており、一つ一つ職人の手で丁寧に作られている。

白いごはん器のお店「らいすぼ〜る」
白いごはん器のお店「らいすぼ〜る」

ショーケースに飾られたようなお茶碗が美しい。元々はネットショップで人気だった「らいすぼ〜る」だが、実店舗として初出店したのが、この軽井沢店。

やはり手に取って見るのと、パソコン越しに画像で見るのとではまるで違う。ただでさえ、商品数も豊富なので、様々な陶磁器の質感や手触り、サイズ感などを手に取って確認できるのは本当に嬉しい。

見ていて飽きない程の数
見ていて飽きない程の数

また陶器や磁器は電子レンジや食洗機不可な物もあるが、そういった注意点も棚に表示してくれているので、安心して購入できる。

これでもまだほんの一部
これでもまだほんの一部

お店に目一杯、商品が敷き詰められているように置かれているが、これでもまだほんの一部。イメージ的にはこの20倍くらいの品数があるように感じた。それ程に商品は豊富に取り揃えられている。

ちょうど引越しを終えて、食器がまだ揃ってないので、軽井沢のお土産ということで、ずっと悩んでいたマグカップを購入。

軽井沢のお土産
軽井沢で出会う

窯元は7代目松助窯。岐阜県の名産である「美濃焼」の技法で作陶されているだけあり、少し凹凸のある滑らかな表面の手触りが凄く良い。また下部のクリーム色の部分はミカゲ粗陶土を使用しており、少しザラザラしていて2種類の質感を楽しめる。

美濃焼といえば、和食を連想するが、このマグカップなら洋食でも違和感なさそうなので、そのデザインに惚れ込み購入。旅の思い出と共に大切にしていきたい。

ぷっくりと丸っこい形が可愛い
ぷっくりと丸っこい形が可愛い

「らいすぼ〜る軽井沢店」は2016年に開店し、まだ比較的に新しい店舗だが、お客さんも多く入っていたので、今後の旧軽沢銀座通りの新しいスポットになりそうな予感。ネットショップもあるので、気になる方は覗いてみてほしい。
らいすぼーる オンラインショップ

他にもオススメしたい店舗は、1933年創業の老舗ベーカリー「ブランジェ浅野屋 軽井沢旧道本店」だ。銀座通りを散策していると、自然と良い匂いが漂ってくる。東京にも幾つか店舗を構えている人気ベーカリーだが、本店はここ軽井沢だったりする。

ライ麦とドライフルーツを使用した、「フルーツライ」が人気だが、その時の気分で何故かカレーパンを購入。こんなご時世なので、食べ歩きは控え、だいぶ時間は経ってしまったが、車の中で食べることに。

烏滸がましいですが、感想を言わせて頂くのであれば、案の定めちゃくちゃ美味しかったです。驚いたのは、購入してから時間が経過していたにも関わらず、衣のザクザク感がしっかり残っていた。う〜ん、流石老舗ベーカリー。

食べ歩きが出来ず、店舗内もお客さんが多かった為、写真に残すことが出来なかった…せめてお店の写真とカレーパンの写真だけでも残しておくべきだった…。
ブランジェ浅野屋

チャーチストリート軽井沢

旧軽井沢銀座通りの一角に、今風な、銀座通りには少し似つかわないショッピングモールが急に現れる。軽井沢を代表する教会の一つである「聖パウロ教会」と「旧軽井沢銀座通り」を一つの道で繋がるように作られた商業施設『チャーチストリート軽井沢』だ。

正面に見えるのは銀座通り、後ろは聖パウロ教会
正面に見えるのは銀座通り、後ろは聖パウロ教会

何となく興味本位で寄ってみただけだったが、思った以上に面白い。特に雑貨系の店舗が多く、変わったアイテムなどもあったので、このショッピングモールでお土産を探すのも良いかもしれない。特に気になったお店は『yoito(ヨイト)』『SECOND(セカンド)』の2店。

yoito入り口
yoito入り口


yoitoは主にインテリア雑貨を取り扱っており、一点物のアイテムが多い。写真のドライフラワーや置物、家具、古本やCD、食器などのアンティークなアイテムが幅広く展開されている。因みに「よいと」というのは長野県の方言で「ゆっくり」という意味らしい。

SECONDの店内
SECONDの店内


もう一店、個人的に良かったのは、雑貨を取り扱っているSECONDO。流行りの北欧インテリアなどに合いそうなアイテムが揃っている。またアクセサリーの品揃えも豊富なので、女性はより一層楽しめるかもしれない。「1つ目は必要なもの 2つめは本当にほしいもの」をコンセプトとしている。

またチャーチストリートの珍しさといえば、ショッピングモールに宿泊施設が併合しているところだろう。1階は店舗となっているが、2階は一部を除いてホテルとなっている。旧軽井沢銀座通りやチャーチストリートで時間を忘れて、のんびり買い物が出来る。

チャーチストリート中央広場
チャーチストリート中央広場

写真映えする軽井沢の激安宿「リブマックスリゾート軽井沢フォレスト」

今回の旅の宿としてお世話になったのが、全国に数多くのビジネスホテルを所有する、リブマックスグループのホテル『リブマックスリゾート軽井沢フォレスト』。高級ホテルのような華やかな外観に反して、安価で宿泊ができる。

リブマックスリゾート軽井沢フォレスト
リブマックスリゾート軽井沢フォレスト

電車の場合は信濃鉄道「信濃追分駅」より約10分、車の場合は「碓氷軽井沢IC」より20分とアクセスも悪くはない。

素泊まり5000円です…
軽井沢に素泊まり5000円です…安い
部屋から眺める軽井沢の森
部屋から眺める軽井沢の森
異国感あるテーブルクロス

スペイン調の異国情緒溢れる外観と軽井沢の美しい森が良く合う。この外観からはとても信じられないが、ビジネスホテル価格で利用できる。というのも先述通り、数多くのビジネスホテルを経営している会社だからこそ、成せる価格なのだろう。

勿論、部屋の内装も美しい。ポートレートも普通に楽しめました。分かりにくいですが、何となく部屋のイメージ。


この日は素泊まりの激安プランで宿泊した為、ホテルの食事までは分からなかったが、露天風呂もあったし、価格以上に十分満足することが出来た。写真好きな人には尚更オススメしたいホテルだ。

まとめ

約20年ぶりに懐かしさを求めて訪れた軽井沢だったが、逆に新しい発見などが多かった今回の旅。ただ軽井沢の豊かな自然の美しさだけは昔の記憶通りだった。

旅の2日目も執筆するつもりだったが、まとめて書くとだいぶボリューミーになってしまう為、また分けて執筆しようと思う。

今日のカメラ機材


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