お写ん歩

失われた幻風景。海中電柱撤去後の江川海岸へ行ってみた

夕刻の江川海岸

皆さんは江川海岸という海岸をご存知だろうか。
その幻想的な光景から、数年前に「千と千尋のような景色」や「日本のウユニ塩湖」とSNSで拡散され話題となった木更津市にある海岸だ。
満潮時には電柱が海に浮かんでるように見え、また対岸の工場夜景も美しいことからカメラマンやインスタグラマーに人気のスポットでした。素晴らしい風景で僕も何度も訪れた場所なのだが、どうやら去年の夏にこの海岸のシンボルである海中電柱が撤去されてしまったらしい。信じたくない気持ちを胸に現地へ向かった。

現在の江川海岸

駐車場へ着き、海岸へ向かう。因みに駐車場は広く、車30台くらいは停められる。
海岸へ向かう途中に漁港があるのだが、どこか懐かしい感じがして毎回シャッターを切ってしまう。

江川海岸の入り口 江川海岸の漁港

夕暮れ前の船着場夕暮れ時ということも相まって、一層レトロ感も増す。非常に心地よい。
ここの漁港を抜けると潮干狩り場があり、一気に景色がひらける。船着場の雰囲気も良く、波の音に心癒される。この日はお日柄も良く、富士山も見ることができた。

船着場を歩く 江川海岸の船着場 江川海岸の堤防

江川海岸から望む富士山
船着場を過ぎるといよいよお待ちかね、海中電柱のある江川海岸に到着だ。

失われた江川海岸のシンボル

夕刻の江川海岸

ちょうど1年ほど前の2019年1月の江川海岸の風景。この幻想的な風景をフィルムカメラに残したく撮影した。朝焼けを狙い早朝撮影したのだが、この時間帯は干潮だった。
時間が経つと潮が満ち、電柱が海の中に浸かる。まさに「千と千尋の電車のシーン」そのものだった。
さて、現在の江川海岸はどのような風景になっているのだろう。

失われた電柱

…綺麗さっぱり全て撤去されてしまっていた。
どうやら2019年9月には撤去されてしまったらしい。
塩害の影響などもあり、いずれは撤去されるのは分かっていた。何度も訪れた場所なだけにやはり少し寂しかった。ここ2年前くらいから安全面を考慮して、海への立ち入り禁止になったが、それ以前は電柱の元へ歩いて行けた。たまにポートレイト撮影をしているカメラマンなんかもいて、非常に良いロケーションだった。できれば補修などして残してほしい気持ちもあったが、これ以上何も言うまい。

役目を終えた小屋

昔、密漁が頻繁に行われた事があり、その対策として海中電柱の先には監視小屋が設置された。その小屋に電気・電話を繋ぐ為に海中電柱も一緒に設置された。

久津間海岸

こちらは江川海岸の横にある津久間海岸。ここはまだ海中電柱が残されている。その電柱の先にあるのが監視小屋だ。一昔前までは、他にも近くに金田海岸という海中電柱のある海岸があったのだが、そちらの電柱も撤去されてしまっている。

江川海岸の夕景 錆びが年季を感じさせる 夕焼けとアヒルの親子

電柱は撤去されてしまったが、ここの夕景は相変わらず美しい。看板や鉄柵も錆びてしまい、網も経年劣化で朽ちてしまっている。だがそんな状態だからこそ、この江川海岸の歴史を感じさせてくれる。

夜の訪れ 江川海岸で夕景を眺める人々 夕陽に照らされる水門

一面が夕陽に照らされていく姿が実に美しい。静かに陽が暮れるのを待つ。
江川海岸は海中電柱が確かに有名だったが、ここから望む工場夜景もカメラマンには人気のスポットだ。

江川海岸から見た工場夜景

水面に写る光の反射も美しい。ここの海岸は浅瀬の為か、潮が満ちてる時以外は船が少ない。波も穏やかな為このような写真も撮れるということだ。

まとめ

工場夜景と海中電柱が一緒に撮れる江川海岸の風景は貴重だったし、それがもう見れないと思うと非常に悲しい。
だがこの海岸で感じる、レトロ感残る昭和の香りや美しい夕景は是非一度は訪れて感じてほしい。

また明日

東京湾アクアラインを使えば、都内からでも1時間以内で到着できる。アクアラインを下りて10分程度の場所にあります。気軽に行けるアクセスの良さがいいですね!

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