今回は僕の過去の失敗談を交えながら、データ破損の恐怖と写真データの保管方法について綴っていきます。
カメラ歴は7年になりますが、恥ずかしいことに最近になってようやく写真データの保管方法(バックアップ)について考えるようになったんですよね。今までは撮影方法やカメラに関する知識ばかりを追いかけていましたが、肝心の保管方法についてはどちらかというと関心は薄かったんです正直。満足のいく写真が撮れればそれで良い。そのようなカメラマンは意外と多いのではないでしょうか。

突然訪れるデータ破損の恐怖
去年の夏にパソコンをMacBook Proに変えたのですが、Windowsを長年使っていたせいもあり、MacOSに慣れるのに非常に時間がかかった(未だに勉強中)。分からないままとりあえずレタッチの作業をしようと思ったら…悲劇は突然訪れた。
「ディスクの不正な取り出し」と急に表示され、接続していたSDカードのデータが全て破損した。そう、データ破損は音沙汰もなく不意にやってくる。大切な思い出のデータが一瞬で消えるのだ!カメラをやっていてこんなに恐ろしいことはない。
データが消えてしまった原因は分かったのですが、計り知れない程のショックを受けたのを今でも覚えています。しかし、これはカメラマンに限った事ではない。日常で使われているスマホ、SDカード、ハードディスクやCD-Rなどの記録メディアに入っている写真データ全般に言えること。
その利便性から家族写真や我が子の成長記録などをスマホで撮影して、写真をそのままデータとしてスマホの中に入れたままにしていないだをうか。そんな大切な思い出の写真も、正しい保管をしていなければ、いつ消えてしまうか分からない。
大丈夫だよ!なんて思っていても、記録メディアも所詮は電子機器。本当にひょんな事で大切なデータが消えてしまうんですよね。

記録メディアの寿命いついて
一般家庭でよく使われる記録メディアの寿命をまとめてみた。
記録メディア | 平均寿命年数 |
USBメモリー | 1~2年 |
スマホ・カメラのSDカード | 2~3年 |
iPhone | 3~5年 |
ハードディスク | 3~5年 |
CD-R・DVD-R | 5~10年 |
このように見てみると、如何に電子機器が脆い物なのかが分かる。10年以上前に使っていたガラケーを調べてみたところ、見事に全てのデータが破損して見れない状態になってしまっていた。ガラケーに差し込まれていたmicroSDのデータも全て破損していた。
このように10年後、懐かしい写真を見返そうとしてもデータが破損している可能性が高いので、大切な思い出の写真こそバックアップする必要がある。
中には破損したデータを修復してくれる業者もいるみたいですが、正直どこまで修復できるかも怪しかったりしますよね。
成長した我が子の幼少時代の写真を見せたくても、データが消えて見せてあげられない。想像しただけでも切なくなってくる。

正しい写真データの保管方法
まず全ての人に言えるのは写真データのバックアップをとる事。要は自分の所持している記録メディアとは別の記録メディアにデータを移して保管しておくということだ。上写真の外付けハードディスクもデータをバックアップする為の1つの手段である。
今主流のバックアップがこの2つ。
記録メディア(バックアップ先) | ポイント |
クラウドストレージ | 企業が管理するWeb上の膨大なアルバム |
外付けハードディスク | 自己管理が必要だがネット環境がなくても使える |
細かく言うとバックアップコンテンツはこれ以外にもありますが、今の一般家庭での使われているのはこの2種類でしょう。企業ごとにサービスが異なりますが、クラウドストレージと外付けハードディスクのメリット・デメリットをザックリ説明しておきます。
クラウドストレージのメリット
- 写真データを無制限に保存できる(Amazon Photos)
- ネットで管理できる為、場所を取らない
- 複数のデバイスでデータの同期・共有ができる
- 万が一の災害時などの為の自動バックアップ
デメリットとしては、大体のサービスが月額制だということ。ほとんどのクラウドサービスは少ない容量ならば無料で使えるのだけれど、それでは実用性が無いので、結局膨大なデータを保存できる月額制が必要になってしまう。
またサービスによっては、Googleフォトのようにデータが圧縮される為、写真が劣化してしまう可能性がある。一般の写真サイズであるLサイズの写真で印刷するくらいなら違いは分からないのだろうけど、拡大などすると写真が劣化が気になってしまうかもしれない。
他にもネット環境がない場所だと使えないなど色々なデメリットはありますが、詳しい企業ごとのクラウドストレージサービスはまた別の機会で記事にします。
外付けハードディスクのメリット
- 基本的に大容量で使える
- 容量の小さな物であれば安価に購入できる
- ネット環境のない場所でも使える
- レイド機能(分散保存機能)が搭載の物なら、仮にハードディスクが故障してもデータを簡単に復元できる
デメリットとしては、レイド機能が無い場合は自分でバックアップをする必要がある。また場所を取ったり荷物になる。
また外付けのハードディスクからパソコンにデータを送ろうとした時に、何かのきっかけでデータが上手く送れずに、エラー表示されることもあったりするので、データ移行の点が1番心配だったりする。
他にも色んなデメリットがあるけれど、特に僕自身が感じた点はこんな感じ。
まとめ
一つ言い忘れで、中級機くらいのカメラになると、ダブルスロットでSDカードを2枚入れ、同時に保存することもできる。万が一、SDカードの故障などの保険をかける意味で活用した方が良いと思います。

どのくらいの量の写真データを保管するかにもよって選択は変わると思う。そこは企業ごとのサービスを見比べたり、個人個人で外付けのハードディスクの方が感覚的に使いやすかったりするので、自分にあった記録メディアをデータが消えてしまう前に是非探してみてください。

コメント