県境の絶景。秋の渋峠から見下ろす『芳ヶ平湿地群』の紅葉と雲海の景色がとにかく美しい

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3年前にも一度、紅葉を見る目的で渋峠に訪れたことがある。しかし、時季が少し遅かった為、随分と色褪せてしまっていた。天気が良かっただけに悔しい思いをしたのを今でも覚えている。

今回はそのリベンジではないけれど、前回の失敗から学び、前もって時季を見据えて計画していたので、渋峠から美しい紅葉と、偶然過ぎるけれど、運良く雲海も見ることが出来た。

前回訪れた時は、キャンプのついでに寄っただけなので、ゆっくり観光する時間も無かったのだけれど、今回の旅は1泊2日と時間にも余裕があり、渋峠周辺の風景や横手山なども観光できたので合わせて紹介していこうと思う。

長野県と群馬県を跨ぐ「国道最高地点」の渋峠

渋峠』とは長野県下高井郡山ノ内町と群馬県吾妻郡中之条町の間にある峠のこと。標高が2172mもあり、この峠に組み込まれている国道292号は、日本全国の国道でも最も標高が高い地点であることから『国道最高地点』とされている

渋峠の駐車場から見下ろすと、ラムサール条約にも登録されている『芳ヶ平湿地群』を眺めることが出来る。また標高が2000m以上と高く、浅間山や噴煙を吐く草津白根山、天気が良ければ草津温泉街や富士山までもが見ることが出来る。

白根山方面で上がる噴煙白根山方面で上がる噴煙

渋峠までのアクセス

アクセス 信州中野ICから車で60分 「長野県下高井郡山ノ内町志賀高原」
長野電鉄長野線湯田中駅からバスで60分
草津温泉から車で約30分
入山期間 4月下旬〜11中旬 ※11月中旬〜4下旬まで冬季閉鎖
駐車場 約40台(無料)

渋峠には長野方面からの「志賀高原ルート」の他に、群馬方面からの「嬬恋ルート」や「白根山ルート」など各所の観光地からアクセスできる。

「志賀高原ルート」の場合、志賀高原周辺の宿からは車で約20分程度でアクセスできる。また草津温泉も比較的に近く「白根山ルート」を通れば、車で約30分程度でアクセスできる。

今回僕が利用した「嬬恋ルート」は万座鹿沢駅から「万座ハイウェー」を通れば車で約40分程度でアクセスでき、その途中にある万座温泉からであれば10分程度でアクセスできる。

志賀高原へ続く道路志賀高原へ続く道路

このように各所にある観光スポットからアクセスしやすい場所にあるのが渋峠の良いところ。しかし11月中旬〜4下旬まで冬季閉鎖となり通行止めになる為、訪れる前には注意が必要。また近くにある白根山の噴火警戒レベルにより通行止めになる場合もあるので必ず確認する必要がある。

一応国道292号を含めた、群馬県の道路の規制状況をリアルタイムで更新してくれる群馬県道路規制情報のURLを貼っておくので、参考にしていただけたら嬉しい。

渋峠の駐車場には約40台の車を駐車できる。そこ以外にも、渋峠からは少し離れてしまうけど、途中に沢山の駐車場があるので、美しい景色を満喫しながらのんびり観光出来るのも渋峠ならではの魅力。

因みに、芳ヶ平湿地群を眺望できる渋峠一番の撮影スポット『日本国道最高地点碑』への地図をこの記事の一番下に記載してあるので参考にして頂けたら嬉しいです。

渋峠から見下ろす『芳ヶ平湿地群』の自然美と雲海の景色が素晴らしい

渋峠で一番の見どころである芳ヶ平湿地群』の景観がとにかく美しい。国際的に重要な湿地とされるラムサール条約に登録されており、日頃から保護・管理されている為、非常に美しい自然を見ることが出来る。

雲海と渋峠雲海と渋峠
渋峠から眺める白根山方面渋峠から眺める白根山方面

夏は青々とした湿原を見ることができ、秋の紅葉シーズンを迎えると赤や黄、緑色といった色彩豊かな湿原へと変化する。また「芳ヶ平湿地群」の特徴として、「池塘(ちとう)」と呼ばれる湿原にできる小さな池沼が幾つかあり、美しい風景に一役買っている。

芳ヶ平湿地群渋峠から見下ろす芳ヶ平湿地群

1日目の早朝は運良く大規模な雲海が現れてくれた。この規模の雲海を見るのは初めてなので、只々感動しながら永遠にシャッターを切りまくった。

どこまでも続く雲海と日の出どこまでも続く雲海と日の出

完全な偶然だったけれど、これ以上に無いロケーションではないだろうか。雲海の雲の隙間から芳ヶ平へ光が差す。まるで水墨画の世界に入り込んだような幻想的な描写となった。

光が差し幻想的に美しい光が差し幻想的に美しい
水溜りみたいなのが池塘水溜りみたいなのが池塘

因みにたけど、やはり渋峠で1番の人気スポットでもあるので、日の出前から人の数が凄い。駐車場にも車を停めきれずに、道路の脇にずら〜っと路駐するように停めていた。気合を入れて場所取りをして撮影の望む場合などは、心しておいた方が良いかもしれない。

この光景が1~2kmくらい続く…この光景が1~2kmくらい続く…

万座温泉周辺の風景と渋峠までの風景が美しい

渋峠周辺には自然豊かで美しい風景が沢山ある。目を奪われるような風景の連続だったので、渋峠までの途中で何度も車を停めては撮影をした(笑)今回の旅は時間に余裕があり、渋峠周辺もある程度撮影できたので、その風景を写真を通して伝えていく。

どこを切り取っても美しいどこを切り取っても美しい

1日目は、渋峠への入り口の一つである嬬恋村から「万座ハイウェー」を通ってきたのだけれど、この道路の紅葉はまだ始まっていなかったのでスルーした。一本道をずっと登って行くだけなのに、渋峠周辺とは紅葉の色付き方も全く異なるので、改めて渋峠の標高の高さを実感する。

「万座ハイウェー」を走り抜けると、硫黄の匂い漂う万座温泉に到着。この辺りから紅葉も色付き始めていたので、渋峠の紅葉シーズンに合わせて来ると丁度良いかもしれない。

とある万座温泉からの風景とある万座温泉からの風景

万座温泉の近くにある白根山独特の地質のが影響しているかは分からないけれど、この周辺一帯は土が白っぽくなっている…硫黄の影響だろうか。また湧き出す源泉は白濁しており、高温の為か川から湯気が立つ不思議な光景が見られる。

硫黄の匂い漂う白濁した川硫黄の匂い漂う白濁した川

万座温泉を通り過ぎると10分もすれば渋峠に到着する。国道292号沿いの、この10分間の風景が本当に素晴らしい。

遠くに見えるのは横手山ドライブイン遠くに見えるのは横手山ドライブイン
霧というよりもはや雲霧というよりもはや雲
高原地帯ならではの天候、これはこれであり高原地帯ならではの天候、これはこれであり

とりあえずこの日の早朝に、嫌という程渋峠を撮影したので、スルーし、その少し先にある「横手山ドライブイン」へ。

横手山の『のぞき』も忘れてはならない眺望スポット

この渋峠エリアで屈指の人気の撮影スポットである横手山の『のぞき』も忘れてはならない。渋峠を過ぎ長野方面へ向かうと直ぐに「横手山ドライブイン」という山小屋のような建物が見えてくる。

のぞきとは横手山の地名のことで「横手山ドライブイン」の脇から眺める山間の谷の景色が美しく、隠れた絶景スポットとして知られている

のぞきのぞき

憶測だけど、隠れスポットの由来は、眺望スポットが気付きにくい点だと思う。特に展望台のようなものも無いのだけど、「横手山ドライブイン」の建物のすぐ横でカメラマンが並んでいた(建物を正面に見てすぐ左手)。

谷が美しく色付く谷が美しく色付く

3年前、初めて訪れた時に、そんなカメラマン達の光景にたまたま気付き、偶然知った場所が「のぞき」だった。確か現地に「のぞき」の看板が立っていたと思うけど、存在感が無いというか、何とも目立たない場所にあるので、隠れスポットと言われてしまうのも肯ける。

1日目に立ち寄ったのだけど、タイミング良く晴れてくれたので、なんとか「のぞき」の風景を拝むことが出来た。谷が織り成す美しい景観は、渋峠とはまた違った景色が楽しめると思うので、訪れた時には是非立ち寄って欲しいスポットだ。

のぞき右側のぞき右側

雨が降ってきたので初日はここまで。2日目は横手山山頂を観光したのだけれど、まとめて執筆すると中々のボリュームになってしまうので、次の記事に分けて執筆しようと思う。

志賀高原の夕焼け志賀高原の夕焼け

まとめ

とりあえず1日目はこんな感じで渋峠までをメインに観光した。やはり渋峠から眺める芳ヶ平湿地群は格別に美しく、雲海まで見れたのでこれ以上言うこともない。

また芳ヶ平湿地群は渋峠から眺めるだけではなく、尾瀬のようにハイキングが楽しめるらしいので、次回ここに訪れる時は、美しい湿原を歩いてみたいと思う。

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